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オリィ研究所「分身ロボットカフェ」などグッドデザイン大賞に

グッドデザイン賞

2021年度グッドデザイン賞(主催:日本デザイン振興会)は11月2日、最高賞のグッドデザイン大賞にオリィ研究所「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」「分身ロボット OriHime」を選出したと発表した。

オリィ研究所代表の吉藤オリィさんは不登校などの経験から「孤独の解消」を掲げ、社会問題を解決するツールとして2009年から分身ロボットを提唱。研究開発を進めてきた。「OriHime」は障害や病気などで外出困難な人が遠隔操作し、コミュニケーションをとることができるロボット。2018年以降、都内で数回にわたり期間限定カフェを開設し「OriHime」を通じた遠隔での接客の実験を重ね、2021年6月には東京・日本橋に常設の店舗をオープンした。

審査委員は「分身ロボットの開発を中心に、テクノロジーおよびUXにより就労希望者の障害を取り除く画期的な事業。実際に訪れると、ロボットによる接客ではなく、その奥にいる人に接客されている体感が持てるようデザインされていることがわかる。ロボットをメディアとして、障害のある人との生々しい接点がデザインされていることに強い意義を感じる」と評価している。

グッドデザイン賞の今年度のテーマは「希求と交動」。特にコロナ禍では、さまざまな社会課題に対する人々の切実な願い(希求)に対して、積極的に交わり、社会実装しようと動いていく(交動)ためのデザインを評価するという方針を掲げた。

たとえば金賞にはゴミ袋製造のミヤゲン(福井県敦賀市)が医療・介護従事者向けに開発した防護服の「easy脱着ガウン」などが入賞しているように、コロナ禍での課題から生まれたデザインも目立った。「コロナ以前のデザインが大半だった前回からその点が大きく変わった。応募数も前回から1000件以上増え、5835件。受賞数も1608件で増加した」(安次富隆審査委員長)。

齋藤精一副審査委員長も「社会がどのような方向へと進むべきかを指し示し、アクションに結び付けているデザインを評価した。単にSDGsやSociety 5.0を掲げるだけではなく...

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