テクノロジーにおける次元を超えた表現とは
オープン・スペース2021 ニュー・フラットランド
現代のメディア環境における多様な表現をとりあげ、その動向を紹介するシリーズ展覧会がNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で開催中だ。
2006年の開始以来、15回目となる2021年のテーマは「ニュー・フラットランド」。ネットワークによって世界が接続されたポスト・インターネット時代を経て、「リアル」と「ヴァーチャル」という異なる次元がフラットに連続する現代のテクノロジー環境を「フラットランド」と定義し、次元を超えた世界を想像させる多様な表現を取り上げている。
会場内のアンテナが空間中の電磁波を検知すると、その強さに応じて3DCG化した東京の飛行禁止空域に「スプライト(雷)」としてリアルタイムな反応が起きる伊阪柊の《Sprites》など、16組の作家による作品のほか、オンライン展示、ICCの映像アーカイブ「HIVE」の視聴や新進アーティストの紹介コーナーなどが設けられている。
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細井美裕《Lenna》2019年 撮影:木奥恵三
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原田郁《WHITE CUBE-WHITE CUBE 2021》2021年(参考図版)撮影:木奥恵三
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マヌエル・ロスナー《Surprisingly This Rather Works》展示風景、ケーニッヒ・ギャラリー、2020年(参考図版)
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emolingual《emolingual keyboard》2019年
オープン・スペース2021 ニュー・フラットランド | |
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開催中、2022年2月27日まで NTTインターコミュニケーション・センター[ICC][東京・新宿区] |
100年使える前掛けで子どもの支援活動をサポート
Creation Project2021 144人のクリエイターと豊橋の職人がつくる「百年前掛け」
作品購入がチャリティーにつながる「毎年恒例の「Creation Project」が開催される。2021年のテーマは、日本の伝統的な仕事着として現在も活用される「前掛け」。
デザインを担当したのは、宇野亞喜良、岡崎智弘、永井一正、ひびのこづえ、中山尚子ら144人のクリエイター。愛知県豊橋市にあるエニシングの協力を経て、約100年前のTOYOTA製シャトル織機で丁寧に織り上げた“100年経っても使える”最高級のオリジナル前掛けを制作する。