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三方向から俯瞰する「環境と建築」の試み
妹島和世+西沢立衛/SANAA展「環境と建築」
「環境と建築」という視点から世界各地でプロジェクトを展開する「妹島和世+西沢立衛/SANAA(サナア)」は、妹島和世と西沢立衛による建築家ユニット。
金沢21世紀美術館やROLEXラーニングセンター(スイス)などに代表されるように、建物が媒介となることで回遊性が高まり、人々の暮らしと環境が織り混ざり合い、ひとつの風景となる。そんな建築のあり方を実現する活動は、「プリツカー賞」(2010年)など多くの賞を受賞している。
本展ではSANAAが掲げる「環境と建築」をテーマに、日本や中国、ヨーロッパなど各地で近年取り組む住宅、大学、美術館、劇場などのプロジェクトを模型や図面の展示によって紹介。
妹島、西沢それぞれのプロジェクトも併せて展示する構成は、お互いに影響を及ぼしながら「環境と建築」をどのように捉え、実現しようとしてきたのか、そしてどういった変化を経てきたのかを俯瞰する試みであり、進化を続ける彼らの現在進行形に触れることができる貴重な機会でもある。
妹島和世+西沢立衛/SANAA展「環境と建築」 | |
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10月22日~2022年3月20日 TOTOギャラリー・間[東京・港区] |
モダン建築から京都の魅力に触れる
モダン建築の京都
京都を代表するモダン建築のひとつである京都市京セラ美術館を会場に、建築を通して京都を知る大規模建築展が開催中だ。
明治時代、東京への遷都を機に衰退した京都は、その後の復興を経て教育や先端技術、文化や観光などの先駆的な都市として発展。それを象徴するかのように明治以降の洋風建築や近代和風建築、モダニズム建築といった、いわゆる「モダン建築」が生まれ、今なおその多くが現存している。
生きた建築博物館ともいえる京都の街から明治、大正、昭和の「モダン建築」36プロジェクトを厳選し、「第1章 古都の再生と近代」から「第7章 モダニズム建築の京都」まで7セクションで構成。重要文化財などの貴重な原図案や模型、時代背景を伝える写真や映像、家具など400点以上の...