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広告業界トピックス

スポーツ情報のデジタル発信強化 紙から電子へ移行 電子版拡充も

宮浦 慎

地元チームの情報深掘り 選手の逸話、試合中に投稿

新聞各社がスポーツ紙での発信を紙面からデジタルに移行したり、電子版のコンテンツを拡充したりする動きが続いている。紙面発行を休止し、新たな情報サイトで地元チームや選手の話題を掘り下げて伝える独自コンテンツに注力する動きなどがみられる。電子版内に、紙面に載る競馬情報を網羅した競馬情報サイトを設ける取り組みもある。

北海道新聞社は2022年11月末に日刊紙「道新スポーツ」の発行を休止。ニュースサイト「道新スポーツデジタル」での情報発信に移行している。サイトは道内のプロ・アマチュアスポーツに関するニュースに特化した。2023年2月には、プロ野球などの試合での選手の活躍を捉えた写真コーナーも始めた。道内スポーツに関心を持つファンに深掘りしたコンテンツを届け、愛着を深めてもらう。

サイトは2022年4月に開設。サイトへの移行に伴い、芸能や競馬情報などの記事の掲載はやめた。他紙と一線を画し、「道新スポーツ」にしか提供できない価値について考えたという。

同年10月3日には、北海道日本ハムファイターズの選手がパ・リーグ首位打者となったことに関する記事を掲載。選手の妻に独占で手記を寄せてもらい、アクセス数の増加に導いた。地元の話題を掘り下げる戦略が奏功したとみられる。この記事などを端緒にサイト全体のアクセス数も伸びたという。

西日本新聞社は2023年3月、新たな情報サイト「西スポWEB OTTO!(オット)」を公開した。スポーツ紙「西日本スポーツ」が3月末に休刊したことに合わせ、従来のサイトを刷新・・・

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