アテンション、プリーズ コロナ後初の家族旅行
先日、家族で台湾を訪れた。反抗期はとっくに過ぎ、単に面倒くさい※1年頃になっている2人の娘たちも、文句も言わずついて来てくれた。久しぶりに家族揃っての海外旅行。コロナを経て素直になったものだと、今にも泣き出しそうになっていたが、何のことはない。おいしいものが食べられて、渡航費も宿泊費もタダ。自分たちでいろいろと手順を踏む必要もなく、楽だったのだろう。
※1 もっとも「面倒くさい」と感じるのは、そう受け止める私側の問題である。
娘たちが行きたいところについていき、娘たちが食べたいものを食べ、買いたいものを買う。キリスト教のいう七つの大罪をすでにいくつか犯してしまいながら、ほぼ食べ歩きツアーと化した旅は続いた。
台湾の料理は本当においしい。夜市の屋台でも、有名なレストランでも、期待通りのおいしさを提供してくれる。だから目の前に料理が運ばれてくると、すぐに食べたいのがぼく。しかし娘たちは違う。まずは料理の写真をさまざまなアングルから撮影。納得のいくショットが撮れるまで誰も箸をつけることができない。
ようやくお許しが出て食べ始めるわけだが、どうしてそこまで写真のクオリティにこだわるのか訊いてみた。...
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