激しく"インクルーシブ"「車いすラグビー」というパラスポーツ
障がい者スポーツ、通称「パラスポーツ」は、身体、視覚、聴覚、知的障がいなどを持つ人が行うスポーツの総称であり、国内で活動する障がい者スポーツの競技連盟は60団体を超える。数あるパラスポーツから東京2020パラリンピックに採用されるのは22競技。「車いすラグビー」はそのうちのひとつだ。
車いすラグビーは、四肢麻痺者など比較的障がいの重い人のためのチームスポーツとしてカナダで考案された。バスケットボールのコートを使って展開され、試合中のその激しいぶつかり合いから"マーダーボール(MURDERBALL:殺人球技)"と呼ばれることもあるという。
この1チーム4人で戦う車いすラグビーは、"インクルーシブ(分け隔てない)"なチーム構成が可能となるよう「持ち点制」が採用されている。つまり、障がいの軽重や性別に応じたハンデのようなものが設けられており、その結果、多様なチームメンバーで1ピリオド(8分)×4を全力で戦い抜ける …
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