雑誌の中づり広告や、電車内の迷惑行為だからこその「あるある」を生かす
2019年7月22日、「交通広告グランプリ2019」の受賞作品が発表された。広告作品の中には他の媒体のバリエーション表現に留まらない、交通広告の特性を生かしたものが多数あった。
東京ドームの『怨霊座敷』(写真1)は、右側部分は中づり広告で電車の中で最もなじみのある週刊誌の表現を模し、思わず読んでしまう仕掛けが施された。「変死・呪われた・裏切り・恨み」などのコピーワークもドロドロした内容で、施設の世界観をうまく表現した優れた広告作品だ。
また、ソフトバンクの『電車の中のギガマナー』(写真2)は、ドア横広告で電車の中で動画を見ている人の「あるある」を表現したもの。例えば、動画見放題だからといって、「イケてる」バンドのPVにノリすぎる人には「車内で頭を振らないでください。」、動画に夢中になっている人には「気づいたら終点にご注意ください。」といった「親切な」注意書きが笑いを誘う …
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