今年9月、タクシーアプリ「Japan Taxi」と「MOV」の統合により新たなタクシーアプリ「GO」が誕生。これに伴い、デジタルサイネージネットワーク「Tokyo Prime」も「Premium Taxi Vision」と統合し、約5万台のタクシー内タブレットをネットワークした国内最大規模のタクシーメディアになった。
今回、同サービスを手掛けるIRIS取締役COOの飽浦 尚氏に、タクシーサイネージの現状と今後の可能性について話をお伺いした。
タクシーサイネージの課題
Tokyo Primeは、2016年6月に国内初のタクシーデジタルサイネージネットワークとして誕生。当初は5,000台弱の規模で開始した。会社の決裁権を持つ層や富裕層へ多くリーチできるOOHメディアとして成長し、昨年4月には全国へ展開して現在に至る。
新型コロナウイルスの影響で、タクシーの乗車が一時かなり落ち込んだ。しかし、現在(2020年10月時点)ではコロナ前との比較で広告再生回数は約9割まで回復している。またタクシー配車アプリの利用回数に至っては、前年同期比で3割ほど増加した。乗客の減った危機感からタクシー業界全体でアプリ配車を活用する機運が高まり、結果として事業者乗客双方にDXが浸透する追い風となったそうだ。
Tokyo Primeは...
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