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有料チケット配信サービスの行方

神崎雅由(Candee)

すっかり秋めいて来た今もなお、新型コロナウイルスの感染リスクは存在し続け、依然としてエンタメ界は大きな打撃を受け続けています。ですが、イベントやスポーツ、映画館や劇場など入場制限の緩和が発表され、ライブ配信もまた新しいフェーズに入っていくと個人的には感じています。

プラットフォーム側の課題

夏前からライブ・エンタテイメントを盛り上げるべく急成長してきたのが、有料チケット配信サービス。現在も音楽ライブを中心に演劇やお笑いなど様々なジャンルで活用されており、さらには新しいプラットフォームなども出てきています。

これまでは、イベント会場などでリアルに開催するのと同時に、会場に行けない人やより多くの人に知ってもらうために、ライブ配信を併用するケースがほとんどでしたが、オンラインのみとなれば、極端な言い方をすると、配信できる場所さえあればどこでもいつでも可能となります。そうなると、会場費やイベントに関わるスタッフの数も減らせ、結果的にはコストを下げて配信ができるということがメリットになると考えられます。

主催者側としては少しでも多くの人に観てもらいたいという想いと共に、収益という観点があるのです。しかし、リアルなイベントと比べて、実際にどれくらいの配信チケットが売れるのか?など予測できない部分も多いためリスクがあるのが現状です。

そのような中、経済産業省が5月に、J-LODlive補助金(コンテンツグローバル需要創出促進事業費補助金)という再開支援策(経費の50%に対して国から補助金が出る)を打ち出し、6月のサザンオールスターズ(特別ライブ2020 Keep Smilin’)や8月に行われたサカナクション(SAKANAQUARIUM 光 ONLINE)...

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