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ECを「メディア化」するコンテンツ編集術

読み物コンテンツに合わせて「商品コピー」をメンテナンスする

向田 裕

大手通販モールがネット通販需要を席巻する中で、中小規模の通販サイトは、個性あるサイト(売り場)づくりに取り組まないと埋もれてしまう。その中で注目されているのが「メディアコマース」だ。一過性の施策ではない、将来に向けて事業を安定させるための一手を本連載では考えていく。

前回は、メディアコマースの現在の主流は、ECサイトの中に「読み物コンテンツ」を混在させるパターンであることだと記しました。トップページに“キャンペーン”や“セール情報”などの営業バナーばかりでなく、商品に関連する“読み物ネタ”も掲載して、訪問客を飽きさせないようにしようというわけです。

最近、そうした形式で運営しているECサイトは少なくないのですが、実際にメディアコマース本来の目的である、売上やリピート集客などの成果を上げているサイトは少ないのが現状です。

そんな中でよく見受けるのが、「読み物ページ」は内容が充実しているのに、カートに入れる際に読む「商品説明ページ」の情報量が極端に少ないケースです。タイトルと短い本文にスペック(仕様)が添えられているくらいで、とてもあっさりしているのです。メディアコマースは、商品ページと読み物ページの相乗効果で混然一体とした楽しさを演出するものですから、それぞれのページの印象があまりにチグハグだと効果が薄れてしまいます。

「商品説明」の内容を更新する

うまくいっているメディアコマースサイトでは、読み物ページと商品ページの表現が一定のコンセプトに沿っていてクオリティも均質です。言葉の選び方や表現センスなどもバランス良くまとまっていて、ページデザインのトーン&マナーを含めてひとつの世界観(店の個性)を創り上げているのです。

読み物を外注している場合、その内容チェックや進行管理(更新など)に忙殺されて、社内で担当する商品ページのメンテナンスまで手が回らないという話もよく聞きます。しかし、メディアコマースが売上や顧客の増強を目的としたビジネスサイトである以上、注力したいのはむしろ商品ページの方です。“読み物”に誘われて訪問し、ついでに“買い物”を楽しもうとする顧客を“その気”にさせるかどうかは「商品ページ」にかかっているのです。

そのページが更新もされずに、薄っぺらな内容のまま放置されていたのでは本末転倒です。ここは担当を決めて、定期的に商品説明のコピーや写真をリフレッシュする対策が必要です。もちろん、全商品のページを一度に更新する必要はありません。季節ごとの売れ筋商品などを見繕いながら、少しずつ手を入れていけばいいのです。

では、どんな情報を盛り込めばいいのか?

写真は撮り直すだけでイメージが変わる場合もありますが、コピーを更新するためには商品についての付加情報が必要になります。ネットの顧客たちがECサイトに求めるものは...

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