ロート製薬(大阪・大阪)は6月8日、同月10日の「ロートの日」を記念し、「バーチャルYouTuber社員」を社員として採用することを発表した。「バーチャルYouTuber(ユーチューバー)」とは、動画サイトである「YouTube」上で、動画配信などを行う架空のキャラクターのこと。
社員の名前は「根羽清ココロ(ねばせいこころ)」。「ロート製薬でスキンケアを研究中。その傍ら広報活動も」という設定で、副業には「YouTuber」を挙げる。「大学時代からYouTuberとして活動。入社してからも続けていたところ、会社からロートの公式YouTuberにならないかと誘われいまに至る」など、設定も細かい。
今後はロート製薬の公式YouTubeチャンネルで、週1回程度、オリジナルコンテンツを定期配信していくという。国内の製薬会社では、初の試み。
「ロートの日」は社名である「ロート(610)」に由来しており、昨年制定された。健康へのチャレンジを宣言する「健康宣言日」の役割がある。
同日には『#からだよろこぶフードキャンペーン』も開始。全国の方から「地元の健康食材」をソーシャルメディア「Twitter」上に投稿してもらう。
『Discover Japan』(枻出版社)の監修のもと、その中から食材を選定し、その食材を用いた簡単に作れる身体に良いレシピ開発を行う。開発したメニューはロート製薬が展開するレストラン「旬穀旬菜」やイベントなどで実際にメニュー化される予定だ。
同社は製薬会社でありながら、「薬に頼らない製薬会社になりたい」という考えを持ち、病気やストレスに負けない身体を作る源となる「食」に着目。製薬事業以外にも、レストラン事業・アグリ事業を展開。今回の施策もその一環だ。