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部下と上司の「販促入門」

クリエイター発の未来型スーパーマーケットのアイデア

衰退が叫ばれて久しいスーパーマーケットだが、どうすれば消費者に対して新たな価値を提供できるのか。気鋭のクリエイターたちが、「こんなテクノロジーを活用したスーパーがあったら面白い」という観点から語る。

これからはヒト消費の時代へ

モノ消費からコト消費と言われていましたが、これからはヒト消費の時代になっていきます。誰が売るか、そしてそれ以上に、誰が買うかが重要になってきます。顧客が社会的にどういう立場なのか、どのような影響力を持っているのかが、ソーシャルメディアや仕事や人脈などから総合的に、瞬時に判断されてしまいます。

恐ろしいことに、人間の影響力を即座に判断することが、センサーテクノロジー×クラウド×AIで実現してしまうのです。その判断の結果によって、社会的影響力の高い人物は、その買い物データを店舗に提供したり、買い物経験を情報発信することで、同じ買い物でもトクをすることができるようになったりします。

クラウドファンディングでは有名人がお金を集めやすかったりするのと原理的には近いです。小売店や買い物行動を通じて、人間の影響力が測られ、競わされていく…なかなかしんどい社会かもしれませんね。

GO
代表取締役
三浦崇宏氏


セレンディピティマーケット

網膜投影タイプのARグラスみたいなものを使う前提ですが、お店のPOPに友だちのコメントが入っていたら、新しい商品にもっと出合えるんじゃないかと思いました。

商品棚に友だちがコメントした「ARレコメンドPOP」が浮かんでいたら、笑ってしまいます。ヴィレッジヴァンガードのPOPのようなビジュアルで「最近このスナックパンばっかり食べてます」とか「冬に飲む、この梅こぶ茶やばい!」みたいなコメントが浮かんでいるイメージです。スーパーを回遊するのが楽しくなるし、既存のPOPよりも購買率が上がりそうです。

さらに、コメントを特定の友だちにしか見られない状態も作れると、スーパーマーケットの商品棚を舞台にして、新しいチャット/ソーシャルメディア的な遊びが作れそうです。オフィスのデスクで、同僚にふせんのメモ書きでメッセージを残すようなイメージです。メッセージはお店に行かないと見られないので、いまのチャットとは違う、非同期コミュニケーションで遊ぶことができそうです …

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