
若者を強く意識した「養命酒デカふにゅ抱き枕セットプレゼントキャンペーン」のビジュアル。
「箱型なのにふにゅっふにゅ」。薬用養命酒の外箱を模した、高さ約130センチの巨大な抱き枕をプレゼントするWebキャンペーンが行われた。
「養命酒デカふにゅ抱き枕セットプレゼントキャンペーン」は、養命酒製造が昨年11月14日からことし1月31日にかけて実施。キャンペーンサイトで冷えと胃腸について学び、クイズに答えると抽選で20人に抱き枕と「ウェアラブル養命酒」(腹巻き)のセットをプレゼントするというもの。ダブルチャンスとして、外れた100人にも腹巻きをプレゼントした。
期間中、キャンペーンサイトには約100万人が訪れ、応募は15万件以上。パブリシティも好調で、ニュースサイトをはじめウェブメディアに70件ほどの記事が掲載された。
薬用養命酒は400年以上の歴史を持ち、認知率は100%に近い。ところが、同製品に対して20歳代~40歳代は「古臭い」とのイメージを抱き、身近に感じていない。このため、新規トライアルに至っていない現状がある。
そこで同社は「見せる広告ではなく、見てもらう広告」との発想のもと、主に若者向けにプロモーションを展開。過去3回、製品のボトルを模した巨大抱き枕プレゼントキャンペーンを行ったが、今回もユーザーに飽きられないよう、抱き枕は外箱をモチーフに過去最大の大きさを実現したという。
さらに、パブリシティやSNSに反応したユーザーがキャンペーンに積極的に「ツッコミ」を入れられる「余白」を設けた。例えば、抱き枕は「人をダメにするソファ」を連想させるよう意図。また、あえて腹巻きとは呼ばずに「ウェアラブル養命酒」とネーミングしている。
同社はこれまでもスマートフォンのモバイルバッテリーを養命酒に見立てた「養命酒スマホバッテリー」が当たるキャンペーンやマンガ『ゴルゴ13』とのコラボ企画も実施。一連のプロモーションの手応えについて同社は、「養命酒って面白いキャンペーンをやる会社なんだということが、少しずつ伝えられているのでは。商品のブランドイメージを変えることでトライアルへの障壁を下げられれば」としている。

高さ約130センチのジャンボ抱き枕は過去最大の大きさ。「ウェアラブル養命酒」とセットでプレゼントした。