クルマ離れが進む若年層が「クルマで出かけたい!」と思うドライブとは。首都高でのドライブ体験をリブランディングするアイデアを募る企画コンテスト(主催・首都高速道路、若者研究所、BranCo!)の決勝プレゼンテーション・授賞式が1月10日、宣伝会議本社にて行われた。
大切な人に尽くして喜びを感じる若者の価値観と、運転できることは大人であるという、ドライブにおけるインサイトを突いたグランプリ作品の企画書。
親を助手席へドライブのリブランディング
「Drive Rebranding Contest」は、首都高で若者がドライブしたくなるアイデアを企画書形式で募るコンテスト。応募資格は18〜34歳で、首都高バスツアー付きのオリエンテーションも実施し、72件の企画が集まった。創造性があるか、若者のドライブ増加につながるかなどといった視点で審査が行われ、10チームが決勝プレゼンテーションへ進み、授賞式では各賞が発表された。
グランプリに輝いたのは、親孝行をテーマにした「首都KOUKOU」。明治大学のチーム(日根珠美、大谷波立、門脇優香、末吉健人、細川翔太)による応募だった。同作品は、「印象に残っているドライブ」について大学生にアンケートした結果、得られた親子のエピソードから着想し、親を助手席に乗せ、首都高での親孝行を提案する内容。審査を終え、首都高速道路の菅原秀夫代表取締役社長は「コンテストで出てきたアイデアを参考に、首都高を利用される方が少しでも増えるようにしたい」と話した。
審査員特別賞は以下のとおり。守口剛(早稲田大学・教授)賞/一人の時間を確保したいニーズをとらえた「ひとりドライブで言い訳スルー」(北里祐香、居城菜摘、大山茜、瀧口遥)。嶋浩一郎(博報堂ケトル・共同CEO)賞/夜中の首都高の魅力を伝えた「深夜ドライブ」(前田和遵、村上和哉、本重真陽、阿部はる菜、佐藤公紀)。原田曜平(若者研究所)賞/“いつものメンバー”で仲を深めたい若者ニーズをとらえた「FrienDrive」(堀米優太、小倉梨花、西村光貴、増田勝吾、宮下英大)。また首都高特別賞は、トンネルパーティーを提案した「ねるぱ」(井上一貴、渡邉雅史、小山隆一)だった。なお受賞した「ねるぱ」の企画は、「今後、イベントでの活用も視野に入れる」と菅原社長。コンテストのアイデアを活用していく考えだ。
「首都KOUKOU」でグランプリを受賞した明治大学のチーム。写真右の首都高速道路・菅原秀夫代表取締役社長は「ネーミングも良かった」と講評。
お問い合せ
Drive Rebranding Contest事務局(宣伝会議内)
www.sendenkaigi.com/drc/
Tel.03-3475-7667