体験が重視される時代の商品・サービス開発
「JAPAN as number one」……。戦後、高い技術力を背景に生み出されたプロダクトで、世界の市場を席巻した日本企業。しかし、デジタル化の進展によって、プロダクトの機能性だけでは価値を発揮しづらい環境が生まれている。デザイン・イノベーションを駆使し、UI・UX、プロダクト開発、ブランディングなどを行う田川欣哉氏に新しい時代の商品開発について話を聞いた。
日本市場では商品の機能性だけで差別化がしづらい、コモディティ化が進んでいると言われて久しい状況です。それでは、この環境において「何を目指して」、商品を開発すればよいのでしょうか。本特集では、技術開発以外の「商品開発」の新たな基軸を最先端の企業、事例から考えていきます。消費者が「独自性を持った価値」を感じることができることをゴールに、これからの商品開発のアプローチを考えます。
「JAPAN as number one」……。戦後、高い技術力を背景に生み出されたプロダクトで、世界の市場を席巻した日本企業。しかし、デジタル化の進展によって、プロダクトの機能性だけでは価値を発揮しづらい環境が生まれている。デザイン・イノベーションを駆使し、UI・UX、プロダクト開発、ブランディングなどを行う田川欣哉氏に新しい時代の商品開発について話を聞いた。
つくり手である企業側が規定するのではなく、ユーザーがその商品を使うことで生まれる「価値」。従来の価値の捉え方ではない、これからのビジネスを行う上でヒントとなる「サービス・ドミナント・ロジック」について、明治大学の井上崇通教授が解説をする。
ダイレクトマーケティング事業の通販で、顧客と直接の接点を持って商品開発を行ってきたフェリシモ。同社が提供しているアパレルブランドのひとつ、「Live in comfort(リブ イン コンフォート)」で商品企画を担当するヒットメーカーの河原恵美氏に、その体制や取り組みを聞いた。
ヒットする商品・サービスの傾向は変わってきている。ビジネスパーソン向けに、家電・ファッション・マネーなどさまざまな情報を発信するトレンドマガジン『DIME』の編集長に、近年のヒット商品、世の中の流れについて聞いた。
コクヨは2019年1月に、接着・粘着用品の新ブランド「GLOO(グルー)」を発売。一部店舗で品切れになるなど話題を呼んでいる。「貼る」を変えることを標榜する同商品は、どのように考えて生み出されたのか。ステーショナリー事業部の三井隆史氏に話を聞いた。
世界初の完全栄養パスタ「BASE PASTA(ベースパスタ)」を発売し、話題を呼んでいるベースフード。今年3月には完全栄養パン「BASE BREAD(ベースブレッド)」を発売し、両商品の累計販売食数が50万食を突破するなど、日本の食シーンに新しい提案を行っている。同社の商品戦略の方針、事業モデルの戦略について話を聞いた。
多くの一般的なニーズは解決しつくされ、本人も無自覚な欲求の発見が重要になっている現代。新しい市場を開拓するためには、どのように考えていけばよいのか。マイノリティの人が抱える悩みを解決するブランドをつくり出しているハヤカワ五味氏と、インサイトの発見よって企業のサポートをしているデコムの大松孝弘氏が対談した。
他の企業がまだ参入していないニッチな市場。小林製薬は、常に新しいニッチなニーズを察知して、ヒット商品を出し、市場をつくってきた。同社でナイシトールなどの商品開発を手掛けた、ヘルスケア事業部の荒木学氏に、商品開発の流儀について話を聞いた。
商品の価値を考えるにあたり、商品自体を変えるのではなく、コミュニケーションによって新しい価値提案ができないか。また、それはどのように考えて行えばよいのかを、戦略からコミュニケーション全般の設計を手がける、GOの砥川直大氏に聞いた。
何か機能を足すことが良しとされてきた中、現在、機能を絞ったシンプルと呼ばれる商品が売れている潮流がある。引き算が価値を生み出すようになっている背景について、『引き算する勇気:会社を強くする逆転発想』の著者である岩崎邦彦氏が解説する。