これまでとは段違いの売れ行き 宣伝しなくても棚が動く「アーニャアメ」
「売れすぎて社内で表彰されました」。開発を担当したパインの井守氏が放った一言だ。ピンクのパッケージに、大きくプリントされたアーニャの顔、そして「アーニャアメ」という商品名……。インパクトだらけのこの商品は、看板商品「パインアメ」に迫る売上を達成した。
2022年4月にテレビアニメ放送を開始した『SPY×FAMILY』。2023年12月には映画も公開し、企業とのコラボレーションも盛り上がりを見せています。そんな『SPY×FAMILY』は、企業とのタイアップ施策も多く、まさに引っ張りだこ。キャンペーンに起用すれば、必ずと言っていいほど売上が好調だという声が聞こえてきます。今号では、いま、IPコラボ界で最もアツい『SPY×FAMILY』にフォーカス。性別問わず、子どもから大人まで幅広い世代の心と消費を動かし、『SPY×FAMILY』が企業からも生活者からも愛される理由をひも解きます。
「売れすぎて社内で表彰されました」。開発を担当したパインの井守氏が放った一言だ。ピンクのパッケージに、大きくプリントされたアーニャの顔、そして「アーニャアメ」という商品名……。インパクトだらけのこの商品は、看板商品「パインアメ」に迫る売上を達成した。
「はは も、ときどき甘えたくなるのです。」登場キャラクターのイラストとともにつづられたこのコピーは全国の母親、子どもから共感を生んだ。展開したのは毎年恒例のロッテ「ガーナ」による母の日企画。認知だけではなく、「購入し、贈る」という行動を促す必要がある本施策だが、2023年の『SPY×FAMILY』コラボでは過去最高の実施率を達成した。
花王のヘアケアブランド「メリット」は2023年1月30日、『SPY×FAMILY』とコラボした「メリットで家族の清潔を守れ!キャンペーン」を開始。親子層の認知やブランド理解を深めたいと考えていた同社は、『SPY×FAMILY』をどのように活用したのか。同社の坂口雅紀氏に話を聞いた。
日清食品が行ったのは、「日清のどん兵衛」と「日清焼そばU.F.O.」を横断したコラボレーション。アニメSeason 2放送直前の2023年10月2日から、限定パッケージ商品を全国のスーパーマーケット、ドラッグストア、ECサイトなどで展開した。
ローソンといえば、さまざまなエンターテインメントとコラボレーションしたキャンペーンが多いというイメージを持つ人も多いのではないだろうか。それらのヒット企画を支えているのが同社の本間 晶氏だ。数々のIPコラボを経験してきた本間氏が、『SPY×FAMILY』が持つ、最近のアニメと異なる “空気感” を語る。
「父の日の家族団らんを伝える」。サントリーが展開するBOSSが、2023年の父の日に合わせたキャンペーンに込めたメッセージだ。なぜ「働く人の相棒」であるBOSSは、『SPY×FAMILY』で描かれる“家族の形”に着目し、“団らん”を伝えたのか。
サントリーでは2023年9月26日、コラボオリジナルデザインボトルを発売した。対象商品は「デカビタC」、「オランジーナ」、「C.C.レモン」、「POPメロンソーダ」、「なっちゃんりんご」の5ブランド。ロイド、アーニャ、ヨルをそれぞれ登場させ、全15種類のオリジナルデザインラベルを制作した。