曲とともに残る記憶「私的ベストCMソングプレイリスト」
企業・ブランドを象徴するとともに、その時代の人々の心を捉えてきたCM音楽の数々。もしもそのCM音楽でプレイリストをつくるとしたら……?音楽が印象的な広告を手がけてきたクリエイター、音楽好きのクリエイターなど7人に答えてもらった。
近年、音楽やアーティストのパワーを味方につけた広告展開がより一層増えています。テレビCMにおける楽曲タイアップなどは以前から存在していたものの、Webコンテンツなども含めて有名無名を問わず一歩踏み込んだブランドと音楽の融合が進んでいます。そんなこだわりを持つ企業・ブランドは広告における音楽表現をどのように位置付け、クリエイターとアーティストたちは形にしてきたのか。さらに今回は、名作CM楽曲の数々を各自の視点で振り返りプレイリストとしてセレクト。広告のつくり手だけでなく映像監督、音楽プロデューサー、作曲家など、あらゆる立場から「音楽」の力と効果を検証していきます。
企業・ブランドを象徴するとともに、その時代の人々の心を捉えてきたCM音楽の数々。もしもそのCM音楽でプレイリストをつくるとしたら……?音楽が印象的な広告を手がけてきたクリエイター、音楽好きのクリエイターなど7人に答えてもらった。
SNSやメディア環境の変化によりCMに起用されるアーティスト・楽曲も刻々と変化している昨今。2023年にテレビCMやWebCMに起用された楽曲とその傾向は?(タワーレコードミュージック「2023年CMソング」を元に作成)。
CMを音楽の視点から支える音楽プロデューサーという仕事。クリエイティブディレクターや監督と直接対話をしながら、描く世界を具現化するために重要な役割を担っている。今回はCM音楽のトップランナーである、愛印の山田勝也さん、メロディー・パンチの緑川徹さん、Ongakushitsuの福島節さんに、2000年代以降の記憶に強く残るCMを振り返りながら、「名作」CM音楽について話してもらった。
アース製薬は2023年11月、同社の掃除用品ブランド「らくハピ」のブランドコンセプトを伝えるジングルを制作。SNS上のキャンペーンで活用し、今後もさまざまな施策で使っていく考えだ。まだ認知が低いブランド名を浸透させるため、サウンドの力をどのように取り入れたのか。
アドビは2023年7月から、RADWIMPSとコラボレーションした企画「『大団円feat.ZORN』リリックアートプロジェクト」を実施した。「AdobePhotoshop」で制作した、『大団円feat.ZORN』の歌詞を用いたグラフィック作品を募集し、歌詞動画をつくる、ユーザー参加型のプロジェクト。「AdobePhotoshop」の新規ユーザーを増やす目的がある。
日本マクドナルドが2023年に公開し大きな話題となったミュージックビデオ「ティロリミックス」。その第二弾が、2024年1月に公開された。引き続きポテトが揚がる「ティロリ」音をベースとしながら、全国の若手アーティストとのコラボ、ポップアップイベントなどリアルの場にも飛び出し、音というブランド資産を新たな形で広げている。
2023年7月、東海道新幹線の車内チャイムが20年ぶりに刷新された。新たにチャイムに起用された楽曲は『会いにいこう』。なぜ、そしてどのように新チャイムが生まれたのだろうか。
1月29日に公開された本田技研工業のCM「MOVE」篇が話題だ。その一因は、楽曲『Blue』の起用にある。この曲は国内外で熱狂的な支持層を持つアニメシリーズ『カウボーイビバップ』の最終話の象徴的なエンディングシーンで流されたもので、アニメファンを中心に、本CMの話題が広がっていったことはたしかだ。しかしこの楽曲の起用の裏には、Hondaという企業が目指す姿が映されている。企画をリードした(つづく)の東畑幸多さんに話を聞いた。