依頼されるより先に提案するのが大原則
食べるスープの専門店「Soup Stock Tokyo」をはじめ、スマイルズが手がける各種事業のブランディングを一手に担うクリエイティブ本部。チームを率いる野崎亙さんに、インハウスならではのクリエイション、そして評価基準について聞いた。
企業のインハウスクリエイターやクリエイティブ専門部署に変化が起きている。会社組織の中で位置づけが変わったり、新たなインハウス組織を立ち上げる、独立したスタジオ(オフィス)を新設するなど、同時多発的な動きが見られる。外部のクリエイターと積極的に協業し、交流会を開くなど、よりオープンな気質を持っているのも、こうした新しいインハウス組織の特徴だ。なぜ今、こうした変化が起きているのか。各社への取材を通じて、インハウスクリエイターの役割の変化と、働き方の最前線を追った。
食べるスープの専門店「Soup Stock Tokyo」をはじめ、スマイルズが手がける各種事業のブランディングを一手に担うクリエイティブ本部。チームを率いる野崎亙さんに、インハウスならではのクリエイション、そして評価基準について聞いた。
ZOZOSUITをはじめ、テクノロジーの力でファッションの世界に変革をもたらそうとするスタートトゥデイ。同社では、今年4月に新会社「スタートトゥデイテクノロジーズ」を設立した。同社のクリエイティブを担うエンジニアが一箇所に集まり、新たな事業や技術を生み出す同社の創造拠点だ。
富士フイルムのインハウス組織「デザインセンター」では、昨年5月に新たなスタジオ「CLAY」を開設した。社内外にデザインやデザイナーの価値を発信する拠点として、この1年でさまざまな変化が生まれたという。
パナソニックは、これまで大阪および滋賀に分散していた社内カンパニー アプライアン社 デザインセンターの拠点を京都に一本化し、「Panasonic Design Kyoto」として2018年4月から稼働を開始した。そして、デザイン統括部(通称FLUX:フラックス)を新設。その代表を、ロンドンオフィスを拠点に、京都、東京で活動する池田武央さんが務めることになった
ヤフーの「クリエイティブボード」は、2014年に設立されたデザイン横断組織だ。300人以上のデザイナーを集めたデザインミーティングによって「Yahoo! JAPANデザイン原則」を策定するなど、独自の取り組みを行っている。
大ヒットブランド「BOTANIST」を筆頭に、美容家電やスキンケア、サプリメント、ドリンクなど多数のヒットブランドを持つI-ne(アイエヌイー)。同社のインハウスチームがどのように会社の急成長を支えているかを聞いた。
昨年4月にパナソニック内に誕生したインハウスデザイナーによるクリエイティブチーム「FUTURE LIFE FACTORY」。ここでデザインしているのは、商品ではない。未来の生活をデザインとして具現化し、提案するのがミッションだ。
かつてのイメージを超えて、大きく進化するインハウス。企業によってそれぞれに形態や役割が異なり、決まった形はないが、取材を重ねて見えてきた共通点を振り返る。