総合芸術といえる聖堂 その豊かな世界に迫る
ガウディとサグラダ・ファミリア展
一度見たら忘れることのできないユニークな造形によって、世界中の人々を魅了し続けるアントニ・ガウディの建築群。その独創は、西欧のゴシック建築やスペインならではのイスラム建築、出生地であるカタルーニャ地方の歴史や風土など、自らの足元を深く掘り下げ、時代や様式を飛び越える革新的な表現に到達したことにある。
本展では、「未完の聖堂」といわれながら、いよいよ完成の時期が視野に入りつつあるサグラダ・ファミリア聖堂に焦点を絞り、100点を超える図面や模型、写真などからガウディの建築思想と造形原理を読み解いていく。さらに、現在のサグラダ・ファミリア聖堂の壮麗な空間を最新映像で紹介。NHKによる高精細映像やドローン映像を駆使した空中散歩も体感できる。
ガウディとサグラダ・ファミリア展 | |
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6月13日~9月10日 |
デザイン表現の過程に焦点を当てた企画展
横尾忠則 銀座番外地
Tadanori Yokoo My Black Holes
これまで、「ポスター」「ブックデザイン」「挿絵」という切り口で、3度にわたり横尾忠則の個展を開いてきたギンザ・グラフィック・ギャラリー。
4度目の個展となる今回は、2023年2月に横尾が日本芸術院〈建築・デザイン〉分野の会員に選出されたことを受け、選出の主な評価理由である1960年~1980年代のデザインに焦点を当てている。
その対象となるのは完成品ではなく、作品を構成するラフスケッチやアイデアノート、デッサン。そして表現エレメントとしてのドローイング、原画、コラージュ。さらには版画やポスターを仕上げるための版下...