約150点と出会える“アートの遊び場”
I LOVE ART 17
プレイプレイアート展
約150点の作品を、広場の中の風景や人物に見立てて展示をする企画展が開催中。ワタリウム美術館のコレクションから19人のアーティストの作品に加えて、ゲストアーティストとして小谷元彦を迎えている。
小谷の出展作品は、全長6mの天使《Surf Angel(Provisional Monument 2)》。2022年に石巻の芸術祭「リボーン アート・フェスティバル2021-22」のために制作された天使は、星形八面体とも呼ばれる幾何学形態マカバの頭部を持ち、体には「サモトラケのニケ」と同じ服をまとっている。波の上に立つ体のバランスを取るかのように大きく両手を広げた姿には、さまざまな記号が重ねられているという。
その天使を出迎えるのはナムジュン・パイクが1964年に製作した世界初のアートロボット「K-456」の娘だという「K-567」だ。そして、ファブリス・イベールによる噴水「べシーヌの人」が、11の穴から水を撒いている。ほかにもバックミンスター・フラー、ディヴィッド・ホックニーなどを展示しながら、“アートの遊び場”を創出している。
I LOVE ART 17 プレイプレイアート展 | |
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開催中、7月23日まで ワタリウム美術館[東京・渋谷区] |
時代を映す学生制作品から振り返る美術教育の歩み
「買上展」 藝大コレクション展2023
「買上」とは、東京藝術大学が卒業・修了制作の中から各科ごとに特に優秀な作品を買い上げて収蔵する制度。1953年から始まり、学生たちを勇気付けてきたこの制度は今年で創設70年を迎える。
たとえば...