ライゾマティクスから現代へのクリティカルな提言
ライゾマティクス_マルティプレックス
2006年の設立以降、常に人とテクノロジーの関係を探求してきたライゾマティクス。メンバーにアーティストやプログラマー、研究者らを含み、アイデアからハード/ソフト開発、オペレーションに至るまで一貫して取り組む集団であり、カッティングエッジな表現作品や研究で知られる。斬新なインパクトを持つその時間/空間的表現は、「メディアアート」の枠を超えて幅広い領域に及び、大きな社会的影響力を持つ。
設立15周年を迎える今年、美術館における初の大規模個展が開催される。これまで展開してきた領域横断的なクリエイションを展望するとともに、「現在」とシンクロする新作プロジェクトの展示など、新しい人間性(ヒューマニティ)の可能性と未知の視覚ビジョンを追求するライゾマティクスの魅力を伝える構成となっている。
また、コミュニケーションのあり方について新しい可能性が問われるポスト・コロナの渦中において、多くのプロジェクトや技術提案を実践している彼らが、変化し続ける世界における「新しいアーティストの役割」を示す試みでもある。

坂本龍一+真鍋大度《センシング・ストリームズ-不可視、不可聴》2014年 札幌国際芸術祭2014での展示風景 撮影:木奥惠三 提供:札幌国際芸術祭実行委員会[参考図版]

Rhizomatiks Research×ELEVENPLAY×Kyle McDonald《discrete figures Special Edition》2019年10月6日 札幌文化芸術劇場 hitaru 主催:札幌文化芸術劇場 hitaru(札幌市芸術文化財団)・ライゾマティクス ©kenzo kosuge[参考図版]

Squarepusher《Terminal Slam》2020年[参考図版]
ライゾマティクス_マルティプレックス | |
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3月20日~6月20日 東京都現代美術館[東京・江東区] |