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CREATIVE NEWS

「食のグラフィックデザイン」「本城直季 (un)real utopia」ほか展覧会情報

グラフィックデザインから探る食と人間の関係

食のグラフィックデザイン

京都dddギャラリーで、食の力を伝えるべく思い思いに腕をふるったポスターや雑誌などを展示する展覧会「食のグラフィックデザイン」が開催中だ。

近年、人々に生活の基本を見直す意識が芽生え、自らの身体をつくるものとして食への関心が深まっている。その関心の対象は栄養価や安全性から、生産地や生産者、フェア・トレードやフード・マイレージといった食品の取引や流通まで多岐に及ぶ。

人々の生活や社会と不可分の存在であるグラフィックデザインには、時代を反映した食の表象が見られる。戦後間もないころのチョコレートのポスターからは、甘いお菓子に対するあこがれや喜びを感じられる。野菜や果物そのものが美しく表現された作品には、大地への感謝や畏敬の念が含まれているかのようだ。こうした表現を通して、現代の食と人間との関係性を探る。

青葉益輝《戦争に使うパンはない》1981年 ©Masuteru Aoba,2020

大橋正《大橋正展 体温をもつ野菜たち》1997年|デザイン:田中一光 ©Tadashi Ohashi,2020|©Ikko Tanaka/licensed by DNPartcom

浅葉克己《キユーピーマヨネーズ(ピーマン)》1971年

食のグラフィックデザイン

開催中、12月19日まで。京都dddギャラリー[京都・右京区]
11時~19時(土曜日と12月13日は18時まで)休館日:日曜、月曜、祝日(※12月13日特別開館)
観覧料:無料
♢お問い合わせ→京都dddギャラリー 075-871-1480

本城直季、初の大規模個展。

本城直季 (un)real utopia

大判カメラのアオリを利用して、都市の姿をジオラマのように撮影する独特の表現で知られる写真家・本城直季。初の大規模個展が市原湖畔美術館で開催される。

まるでミニチュア世界のような感覚を想起させる作品は、この世界の実在と虚構を問いかける。同時に、“まち”や“ひと”を被写体とした作品からは、人間の営みへの作家の温かく愛おしげな眼差しを感じられる。

本展は、2006年に第32回木村伊兵衛写真賞を受賞した「small planet」シリーズをはじめ、アフリカのサバンナを切り取った初公開シリーズ「kenya」、さらには市原市を被写体とした本展のための特別な撮り下ろし作品も展示し、約150点の作品を紹介する。

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