最高峰のブックデザインと造本技術に間近で触れる
世界のブックデザイン 2019-20
印刷博物館のP&Pギャラリーにて、毎年恒例の「世界のブックデザイン 2019-20」が開催中だ。2020年3月に発表された「世界で最も美しい本コンクール」の入選図書11点に、ドイツ、スイス、カナダ、中国の4カ国それぞれで開催されたブックデザインコンクールの入選図書を加えたおよそ90点を展示している。
1963年から開催されている「世界で最も美しい本コンクール」。各国のブックデザインコンクールで受賞した作品のみがエントリーされ、約30カ国・600余りの書籍を7人の専門家が「デザイン・コンセプト」「機能性」「タイポグラフィー」「素材の選択」「印刷」「製本」などの観点から審査している。
例年通りであれば、各国のコンクールで受賞した図書すべてを手に取ることができたが、今回は新型コロナウイルス感染予防および拡散防止の観点から、鑑賞できる図書の数は限定される。それでも、世界最高峰のブックデザインと造本技術に触れられる貴重な機会であることに違いはない。
世界のブックデザイン 2019-20 | |
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開催中、2021年4月18日まで 印刷博物館 P&Pギャラリー[東京・文京区] |
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