2020 60th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS
ACCは10月28、29日に開催したオンラインイベント「TOKYO CREATIVE CROSSING」にて、「2020 60th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」の各賞を発表した。新設のデザイン部門を含め全7部門への応募総数は、2431本。審査会は8月下旬~10月下旬に実施され、延べ103名の審査委員が審査にあたった。その中から、最高賞である「総務大臣賞/ACCグランプリ」に9作品が選ばれた。各部門の審査委員長の主なコメントは以下のとおり。
フィルム部門 多田琢氏
「長い歴史を経てもCMは依然として強く効果的な広告手法であり、さまざまな制約を受け限定された条件の中で鍛えられ生まれたアイデアたちは逞しい、と感じさせてもらった」。
ラジオ&オーディオ広告部門 井村光明氏
「『ロボット掃除機ルーロ』は、『一度聴いただけなのに、ずっと頭から離れない』と、ずば抜けた印象で決戦投票を待たずのグランプリ。上位には音の聞こえ方を工夫した作品が並んだ」。
マーケティング・エフェクティブネス部門 鈴木あき子氏
「全国の企業のマーケッターを勇気づける王道の作品がグランプリに。ロングセラーブランドの売上V字回復は難しい仕事ですが、新しい価値軸を発見し、製品を真ん中に置いて全ての施策を強力な一つの線でつなぐことで現状をひっくり返し、マーケティングの底力を見せてくれた」。
ブランデッド・コミュニケーション部門 菅野薫氏
「コロナ禍で、応募数は少なくなるのではと予想していたが、全カテゴリーで過去最高の応募数。数だけでなく、質も過去最高といって良いのではないかというくらいレベルが高く、日本のクリエーティビティの勢いと底力を感じる年となった」。
デザイン部門 永井一史氏
「広告コミュニケーションより広い概念であるデザインが、どう既存の枠組みを広げていくことができるかという我々のミッションだと考えた。ディスカッションを重ね『未来に向けての可能性』を審査のクライテリアに。グランプリは1次審査の時から頭一つ抜けていた」。
クリエイティブイノベーション部門 米澤香子氏
「グランプリのプレゼンを通して、カフェという場だけでなく、そこにたどり着くまでのロボット・オリヒメの開発、オリヒメをいろんな方が操作できるUIの開発、カフェをきっかけにさまざまな企業や県庁での就職につながったお話、そして今後も世の中に定着させていくんだという強い意志を伺うことができた」。
メディアクリエイティブ部門 箭内道彦氏
「グランプリから感じたのは、米津玄師というひとりの人間の匂いです...