グラフィックの未来を担う 次世代のポスターアワード
JAGDA 国際学生ポスターアワード2020
イメージとテキストを融合させたポスターというビジュアルコミュニケーションによる、国境を越えた相互理解と交流を目指して2019年から国際化された「JAGDA 国際学生ポスターアワード2020」が国立新美術館にて開催中だ。
2020年のテーマは「Money」。新型コロナウイルスによる混乱の中、世界23の国と地域から届いた応募作は1980作品。オンラインミーティングによるディスカッションや投票など5回にわたる審査を重ねて選出された入賞25作品、入選205作品が展示されている。
グラフィックデザインの未来を担う次世代の才能を収録した展覧会図録も販売中。
JAGDA 国際学生ポスターアワード2020 | |
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開催中、12月7日まで。 国立新美術館[東京・港区] |
起きながら見る「眠り」の世界 その表現と可能性
眠り展:アートと生きること ゴヤ、ルーベンスから塩田千春まで
芸術家たちの創造を駆り立て、美術作品として表現されたさまざまな「眠り」のかたちを国立美術館の所蔵コレクションから読み解く。ルーベンス、藤田嗣治、塩田千春など、古今東西のアーティスト33人の手による約120点が一堂に会する試み。
癒やしや休息だけでなく、夢と現実、生と死、意識と無意識といった相反する価値観のあわいや、迷いながら生きる人間のはかなさなど、問いかけを放つ眠りの表現に迫る。
起きていながらにして「眠り」の世界へいざなうトラフ建築設計事務所による設計デザインや、平野篤史(AFFORDANCE)が手がけるグラフィックデザインも見どころ。また、繰り返される眠りとリンクする形で「持続可能性」をテーマに掲げ、前会期の企画展の壁面の多くを再利用している。
眠り展:アートと生きること ゴヤ、ルーベンスから塩田千春まで | |
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開催中、2021年2月23日まで。 東京国立近代美術館[東京・千代田区] |
160人のクリエイターが手がけた枡のかたち
Creation Project 2020 160人のクリエイターと大垣の職人がつくるヒノキ枡「〼〼⊿〼(益々繁盛)」
日本のものづくり・産業をデザインの力で発信していく毎年恒例のチャリティープロジェクト「Creation Project」が今年も開催。2020年のモチーフとなったのは、穀物の計量に用いられた枡。「増す」や「益す」とも読めることから、縁起物としても重宝されてきた。
木枡の全国生産量の8割を担う生産地・岐阜県大垣市では、枡の多様な使い方を提案しながら現代に通じる価値を伝え続けている。そんな大垣の職人が一つひとつ木を組んだヒノキの枡を160人のクリエイターがデザインし、2カ所のギャラリーで展示・販売する。それぞれの枡は各会場やポンパレモールにて2000円(税別)で購入ができ、販売収益はセーブ・ザ・チルドレンに寄付される。