京都の食を支える京都市中央卸売市場に隣接したビル・京果会館。老朽化により取り壊しが視野に入っていた同ビルは、今年7月、「食とデザイン」をテーマとした商業施設「KYOCA FOOD LABORATORY」として生まれ変わる。食をテーマに京都の街を元気にする秘策とは?
京都とフードビジネスを盛り上げる
京都中央卸売市場に隣接する「京果会館」。同市場に集まる100%の野菜・果物を扱う京都青果合同が所有する同ビルは、老朽化のため間もなく取り壊されることになっていた。しかし、そこは京都駅や京都市中心街からもほど近い絶好の立地。京都の食を支える市場を見守り続けてきた、街に根づく存在として今後も残していこうと同社にリノベーションを提案したのが、オフィス内工事の設計・施工などを手がけるウエダ本社 代表取締役社長の岡村充泰さんだ。
岡村さんが提案したのは、食に強い興味・関心を持つ人々が集まる、「食とデザイン」がテーマの商業施設「KYOCA FOOD LABORATORY」として京果会館を生まれ変わらせること。案が採用され、現在リノベーションが進行中だ。「京都市も重点開発地域と位置づけているエリア。付近の商店街へ新たな人の流れを生み出し、そこを起点に地域全体を盛り上げていくような事業を期待されています」と岡村さん。