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企業コミュニケーションの理想像

宣伝担当者は、企業の「センターマン」であれ。

NTTドコモ プロモーション部長 樺沢正人

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プロモーション部の機能

私はNTTドコモで約20年、宣伝の仕事に携わってきましたがお客さまとの接点、コミュニケーションの手法が多様化したことで、宣伝部門に求められる役割も大きく変わってきたと感じています。特に1年半、NTTアドに出向し、4年前にプロモーション部に戻ってきた時、部門に課せられるミッションが変わったと痛感。組織そのものは、それまで社内に点在していたプロモーションに関わる全部門を統合し、コミュニケーションを一気通貫で見ることのできる組織体制になってはいたものの、それが有効に機能しているとは言い難い状況でした。ですから、そこを改革することが私の最初の課題となりました。

企業は経営理念を中心に存在しているので、その根幹をコミュニケーションを通じ伝えていくことは大切です。一方で企業活動を継続していくためには収益を上げる必要がありますし、その収益はお客さまが当社のサービスを使っていただくことが源泉になります。

それゆえお客さまのインサイトを理解すること、市場環境の変化をいち早くキャッチし、コミュニケーションのみならずサービス開発や営業活動にまで取り入れていく必要があります。

その点、マーケティング部門と並び、お客さまとのコミュニケーションの窓口を担ってきたプロモーション部はお客さま、ひいては社会の声を社内で伝えていく、そしてお客さまの満足を求めて、社内の各部門が一緒に進んでいくべき方向性を指し示す、社内の「センターマン」となることが求められていると思います。

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