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企業コミュニケーションの理想像

最大のコミュニケーションは常に「最深」から

石井昌彦(博報堂 執行役員 エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクター/博報堂ビジネスアーツ局長)

自分が楽しんできたコミュニケーションの現場は必ず「おしゃべり」だったと記憶しています。ですから、社内外を問わず仲間には「もっと話そう」「雑談しよう」と誘っています。最終的に大きな波を起こそうと考えていてもまずは、半径3メートル以内のコミュニケーションから始まる。

なぜなら広告は多くの人に一度に伝わるテレビCMであったとしても、それは一人ひとりの受け手とのの対話であり、ブランドは生活者と共に盛り上げるものだからです。いま広告の世界では、「双方向性が大切だ」と言われますが、その基本も自分の前後左右の人と話すことにあると思います。

“コピペ”みたいなリアクションをしていませんか?その感想はお定まりのフレーズではありませんか?コミュニケーションは道具ですから、使うには訓練が必要です。自分のものだと思っていた心の動きだって、言葉にしないと消えてしまいます。人の言葉に対して、自分の感情はどう動いたのか、それはどんな言い方をすれば伝わるのか。場数を踏み、失敗していかなければ、コミュニケーションのスキルは上がりません。最短距離を行こうと自分の感情をマニュアル化するのは、かえって遠回り。自分の考えを話してみる、相手のリアクションを聞く。共感すること、共感を得ること。これがコミュニケーションの仕事をする人にとって最大の武器になります。

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