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企業コミュニケーションの理想像

オンライン家計簿「Zaim」に見る、ユーザーとサービスの関係

閑歳孝子(Zaim 代表取締役)

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2月27日には、銀行口座の入出金記録やクレジットカードの利用記録を自動取得し、「Zaim」上で簡単に閲覧できる機能を無料で公開した。3万件を超える利用者からの要望の中から実現した機能だ。

アプリを介した夫婦・親子のつながり

スマートフォンやPCで使えるオンライン家計簿「Zaim」を立ち上げたのは2011年のことです。ありがたいことに、3年を待たず100万ダウンロードを突破することができました。

「オンライン家計簿」をつくったのは、人にとって根源的なテーマを扱えるものがいいと考えたからです。自分が当事者として長く寄り添える対象でないと、すぐに飽きてしまいそうで。お金って人間活動になくてはならないものなので、ちょうどよかったんです。

もうひとつは、ITベンチャーで企業向けアクセス解析ツールに携わっていたキャリアを生かしたかったからという理由もあります。家計簿とアクセス解析ツールは、とても似ていて。家計簿はその人の暮らしが数字として反映されるので、「個人向けの解析ツール」という見方ができます。家計簿をつくることが、そのときのスキルセットや培ってきた考え方に対して、ちょうどいい大きさの課題でした。

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