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インターネット視聴は定着したか?ソチ五輪を振り返る

テレビ・ラジオ(明石庸司)

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「gorin.jp」のアクセス数は3,485万PVに達した。

好視聴率を記録

2月7日から27日まで開催されたソチオリンピック。国外で開催された冬季大会では過去最多8個のメダルを日本選手が獲得し、数々のドラマが繰り広げられた。テレビでの視聴もおおむね好視聴率を記録。また、民放テレビ公式WEBサイト「gorin.jp」も好調な配信結果を記録した。データで振り返ってみたい。

ビデオリサーチの調査によると、オリンピック期間中、NHKは約163時間、民放は約122時間の競技中継およびハイライト番組を放送。平均世帯視聴率(以下いずれも関東地区)はNHKが8.4%、民放が7.3%を記録した。時差や競技種目、番組時間数が異なるため単純比較はできないが、前回冬季のバンクーバー大会(NHK8.9%、民放7.6%)に比べ、NHK・民放とも若干低下した。

視聴率ランキングでは、NHKが2月15日「フィギュア男子フリー(録画)」で20.0%を記録、2月8日「開会式(録画)」19.8%、2月18日「ノルディック複合・男子個人」18.4%などが続いた。この他、女子カーリングのロシア戦16.3%、イギリス戦15.5%など高い視聴率を記録した。

一方、民放は2月8日「スノーボード男子スロープスタイル(決勝)」19.8%を筆頭に、2月11日「スノーボード男子ハーフパイプ(予選)」18.8%、2月14日「フィギュア男子フリー」16.6%などで高視聴率を記録した。今大会、日本選手が獲得した8個のメダルのうち6個を民放が中継するなど、放送競技の選択では民放に分があったようだ。

インターネット視聴が定着

スカパーJSATは3月6日、オリンピックとパラリンピックのテレビ視聴の実態調査の結果を発表した。ソチオリンピックをテレビで視聴した人が9割に上ったとしている。

「現代テレビ考2014『オリンピック・パラリンピック編』」として行われた調査は、全国の10~60代の男女1200人を対象に、オリンピック終了直後の2月24日からインターネットで実施。大会の視聴状況やパラリンピックの視聴意向などを調べた。

調査結果では、「ソチオリンピックをテレビで見た」との回答が94.2%にのぼり、このうち「ほとんどすべての種目をリアルタイムで見た」2.3%と「一部自分の興味のある種目などをリアルタイムで見た」45.3%の計47.6%がリアルタイムで視聴したと回答した。また、「録画で見た」は合計8%、「テレビニュースの結果を見る程度だった」38.7%となった。

競技中継の多くは日本の深夜帯での放送となったにも関わらず、半数程度はリアルタイムで視聴していたことになる。また、オリンピック期間中のテレビ視聴時間の変化について、全体の45.5%が「増えた」と回答。特に女性40~60代以上では20%以上が「かなり増えた」と回答している。

一方、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの観戦意向では、全体の83.7%が「見たい」と回答。このうち「会場ではなく、テレビで見たい」が40.0%と「会場で見たい」17.2%、「会場で見られなかったらテレビで見たい」26.5%を上回っており、テレビ観戦を考えている人が多いという結果となった。

日本民間放送連盟はこのほど、民放132社の五輪公式サイト「gorin.jp」の配信結果を発表した。

同サイトでは、オリンピック期間中、競技のハイライト動画を2152本配信。2月1日から28日までのアクセス数は3,485万PV(ページビュー)に達した。このうち、スマホ用アプリからのアクセスが1654万PVと全体の半数近くを占めており、スマホでの視聴が急伸している。また、サイトへの訪問者数は約560万UU(ユニークユーザー)、ハイライト動画の再生回数は1442万回を記録した。前回バンクーバー大会が914万PV、189万UU、動画再生数705万回だったのに比べ、いずれも大幅に伸長しており、インターネットでもオリンピック視聴が定着してきたと考えられる。

文/明石庸司

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