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広告業界トピックス

Web3.0時代の到来 出版社はいかにして生き残るか

今泉 睦

昨今の日本の情勢 様々な局面で舵取りが求められる

11月に入り、街には訪日外国人の姿も多く見られるようになった。旅行支援策の後押しもあってか観光地にも人が戻っている。円安、物価上昇は相変わらずだが、来年の賃金上昇に向けて各所での動きも見られ、この流れが賃金上昇とともに適度なインフレで好循環を生むことを期待したい。

厳しい冬を目の前にウクライナ戦争の長期化やヨーロッパでのエネルギー問題、アメリカの中間選挙、朝鮮半島の緊張など安心できない状況も続く。コロナ感染者も増えており年末に向けて第8波の到来も考えられる。未来に向けて様々な局面で慎重な舵取りが求められている。

Web3.0時代の出版社の強みはコミュニティ形成力

10月25日、日本雑誌広告協会国際委員会でセミナーが開催された。今回のテーマはWeb3.0。「Web3.0時代のビジネスチャンスをつかみ取る~急速に進化するウェブの未来を、具体例と共に学ぶ~」と題されたセミナーではExa Innovation Studioの信原威氏によってWeb3.0の基本的な概念から事例、出版社の可能性について説明がなされた。

Web3.0は最近、話題となっているテーマであるが、概念的には次のようなものだ。インターネットにおいてブラウザを用いた情報発信を可能にしたことをWeb1.0(一方的な情報提供)。SNSなどの大手プラットフォーマーがアプリケーションを提供し、ネットユーザーや事業者がそのアプリケーションを用いて自ら情報やコンテンツの受発信を可能にし、相互に情報交換や決済が可能になったことをWeb2.0(相互の情報のやり取りを可能にするが、情報管理はプラットフォーマーが行い大きな収益を得る)。

Web3.0は...

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