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英国のアドパーソンに 「残業の概念はない」

吉井陽交(Executive Director, Advertising Week Asia)

広告ビジネスの本家、英国 筆者が体験したあの頃を振り返る

競合で負けたCDが怒り、会社のドアをバットで叩き割る。筆者が30代で出向したSaatchi&Saatchiでは広告ビジネスの本家、英国の鮮烈な姿を数多く見た。

メディアの売り子稼業の日本には理解できない「創造」に向けたパッション。当時日本にようやく伝わり始めた広告のメソッド、今でも広告の神髄と言いたいSingle Minded Propositionは、人を動かす原動力を論理的に分析するものだった。

さらには数年前まで担当していたWPPとのJV経営に関しては、英国ならではの裏の裏まで読みつくしたビジネス戦略に翻弄された経験もあり、私にとって、英国の広告産業は特別な位置づけを持つ。

英国の業界最新事情「階級、学歴の障壁は消え去った」

今回はAWロンドンのGrahamに改めて英国事情を聞いてみた。彼は世界的にも有名なCampaign誌にて執筆の経歴もあり、事情通としては申し分ない。

まず英国の広告界像に関して聞くと、「英国の広告は、長い歴史を持つメディア中心に発展してきたことを忘れてはならない。そこで働く人たちは、中産階級、白人、男性中心で学歴重視だった。とはいえ近年は世界的に同じだと思うが、全ては多様化で語られると思うよ。性別、人種、学歴など、この業界で活躍するための障壁はなくなった。職歴もさまざま、全てはどんなスキルセットがあるかに集約される。日本もそうだろう?」

ちなみに米国との違いも聞いてみた。「違いを挙げることが難しいけれど、強いて言えば経営の作法かな。今は米国がグローバルの中心を担うので、自然と米国式の経営意思決定方法が...

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