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広告業界トピックス

「読む」だけで終わらない新聞のあり方 情報発信の形が多彩に

宮浦 慎

3媒体を通じデジタル版に誘導 メルマガ、配信サービス、音声も

情報環境が目まぐるしい変化を続ける中、新聞各社も発信手段を多様化させている。地域に根差した地方各社はメールマガジンや配信サービスの活用や、新たな発信拠点の開設などに取り組む。地域情報を多彩な形で届ける。地域メディアとしての価値を高める各社の新たな事業について紹介したい。

神戸新聞社は5月21日、メールマガジン「ええやん兵庫」を始めた。毎週金曜日にニュースサイト「神戸新聞NEXT」内の記事から兵庫県内のニュースを7本配信する。登録は無料。届いた記事を最後まで読むには、神戸新聞NEXTのウェブページを開く必要がある。

6月7日時点で登録者は約700人。メールの開封率は5割超にものぼった。小規模でも記事をじっくり読んでくれる読者を育てたい考えだ。

6月4日には文章や動画などの配信サービス「note」上でWebマガジン「うっとこ兵庫」を始めた。話題になった記事を加筆して載せるほか、過去の新聞連載を有料記事として出す。

また、5月25日には音声ニュース「めっちゃ兵庫」の配信を音声情報配信アプリ「Voicy」で始めている。

いずれも地元のニュースへの関心を喚起し、電子新聞の有料会員を増やすことが狙い。通勤中や家事の合間など生活様式に合わせて3媒体を使い分けてほしいとの思いが込められている。

東北・新潟の情報発信拠点に企業と協力し複合施設を開業

宮城県の河北新報社は5月26日、イベントスペースや調理場を備えた複合施設「クロスビープラス」(仙台市)を開業した。東北6県と新潟県の食材を使った飲食メニューを...

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