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経営者が考えるニューノーマル

コミュニケーションの熱量がある場に商機 リアルとデジタルで人の関係性を深めたい

木村弘毅氏(ミクシィ)

新型コロナウイルス感染症流行下、政府からの緊急事態宣言や外出自粛、店舗営業自粛要請で「STAY HOME」として自宅で過ごす時間が増えた人も多く、デジタルデバイスやオンラインゲームの利用が増加したことがインテージの調査でわかっている。スマホアプリ「モンスターストライク(以下、モンスト)」などデジタルエンタテインメントを提供するミクシィ 代表取締役社長 木村弘毅氏に話を聞いた。

ミクシィ
代表取締役社長
木村弘毅氏

電気設備会社、携帯コンテンツ会社等を経て、2008年ミクシィに入社。ゲーム事業部にて多くのコミュニケーションゲームの運用コンサルティングを担当。その後モンスターストライクプロジェクトを立ち上げる。 2014年執行役員就任。2015年取締役就任。2018年執行役員スポーツ領域担当就任。同年6月、代表取締役社長に就任。

ミクシィ
[会社概要]「近しい人間関係における豊かなコミュニケーション体験を創出すること」を目指し、2004年SNSの「mixi」、2013年スマホアプリ「モンスト」など、デジタルエンタテインメント、スポーツ、ライフスタイルの領域でサービスを提供。2020年、東京証券取引所市場第一部上場。

友人や家族など身近な仲間とのクローズドのコミュニケーション

──コロナ禍で、ミクシィが運営するスマホアプリ「モンスト」や写真共有アプリ『家族アルバム「みてね」(以下、「みてね」)』などのサービスの利用状況や顧客の消費意識に変化はありましたか。

「モンスト」も「みてね」も利用が増加しました。「モンスト」は一人でプレイすることもできますが、最大4人まで同時に遊ぶことができます。近くにいる友人や家族、同僚はもちろん、LINEの友だちとも協力プレイをすることができるのです。

当社では親しい人たちとのクローズドのコミュニケーションに熱量があると考え、「モンスト」や「みてね」のようなコミュニケーションを軸にしたサービスを提供してきました。

「モンスト」や「みてね」の利用者数が増加した背景にはスマホで使えるコミュニケーションツールに対する需要があったのだと思います。

今回のコロナ禍で外出自粛、テレワークが進み、オンラインでのコミュニケーションが増え、顔を見ながら人と会って話す機会が枯渇。それが...

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