政府による緊急事態宣言を受けた自粛期間中、丸亀製麺は外食産業の中でいち早く「安心安全」を謳ったテレビCMをオンエアした。コロナ禍を受けて今後、丸亀製麺はどのように変化をしていくのか。トリドールホールディングス代表取締役社長 兼 CEO粟田貴也氏に同社の主力ブランド「丸亀製麺」での展開について話を聞いた。
コロナ禍で迎えた20周年 まずはお客さまの安心を重視
──「丸亀製麺」では、いち早く安心安全を訴求するテレビCMを開始しました。
4月は緊急事態宣言を受け、丸亀製麺でも営業時間短縮や一部店舗休業などの対応を余儀なくされました。営業再開後は、お客さまに安心して来店いただけることを最優先に、店内の感染対策を徹底。5月7日からは、店内の換気対策などについて説明するコロナ対策版テレビCM「安心安全篇」の放映を開始。「対策をしっかりしているブランドだから安心できる」と思っていただけるようコミュニケーションも行ってきました。
5月27日からはテイクアウト販売を強化。併せて、テレビCMもテイクアウトの強化を伝える内容に変更しました。これまでも天ぷらのテイクアウトは行っていましたが、うどんに関しては「店内で召し上がっていただきたい」という思いで販売していませんでした。しかし、今回幸いにも数年前から模索していたテイクアウト用の包材の準備が整い、課題だった①のびる②スープの温度が下がるという2点を克服し、販売に踏み切ることができました。ただ現在は、デリバリーは行っていません。
丸亀製麺は今年で20周年を迎え、現在、国内外で1000店舗以上を展開しています。これまで大事にしてきたのが...