アユダンテは10月10日、東京・表参道の宣伝会議にて「マーケティングのデジタル化を推進するデータドリブンマーケティングのカタチ」と題するセミナーを開催した。Googleアナリティクス360について、日本でのGoogleアナリティクス360のセールスパートナー企業であるアユダンテが活用法と成功事例を解説。さらに富士フイルムとソフトバンクが登壇し、それぞれの活用事例を発表した。
データ活用は組織連携が鍵 強固なチームワークが成功を導く
アユダンテはSEOを中心としてデータを使用したマーケティング支援などのコンサルティングを行う企業で、日本で最初にGoogleアナリティクスのパートナーに認定されている。これまで多くの日本企業のコンサルティングを行ってきたが、今回はその中から富士フイルムとソフトバンクが登壇し、事例を紹介した。
第1部では富士フイルムの一色昭典氏が登壇し、写真年賀状のプロモーション事例について説明した。既存顧客との関係構築に課題を抱えていた同社は、Googleアナリティクス360のデータ構築をアユダンテに依頼。データに基づき最適な広告を出すと、CVRが21.4倍になった。一色氏は「高い専門性を持つ、社内外のパートナーを巻き込んだチーム編成が成功の要因」と話した。
第2部ではソフトバンクの藤平大輔氏が登壇。ソフトバンクの「学割先生」に対する効果検証をGoogleアナリティクス360で実施した事例を挙げた。
重要な中間KPIのひとつとして「来店客数」を設定していたソフトバンク。KGIを「契約」とすると、ネットとリアルの施策をつながなければKPIに対してROASが上がらないという課題を抱えていた。その解決のため、顧客の行動を可視化させる取り組みの中で、Googleアナリティクス360を導入。アユダンテの協力のもと、分析をした結果、動画に接触した人のほうが獲得効率が130%UPという事実が確認できたと述べた。
第3部では、アユダンテの山浦直宏氏が「Googleマーケティングプラットフォームの全容解説」について講演を行った。同社は、Googleアナリティクス360に関して、企業が抱える課題のヒアリングから計測設定、テクニカルサポートの他、トレーニングまで幅広く対応している。山浦氏は、Googleアナリティクス360の特長はデータ計測と集計、広告やCRMデータとの連携による分析活用環境構築(プラットフォーム化)であることを挙げた。
そして活用事例について、「自動入札を活用した旅行会社は、ROIが29%上がった。さらに地図情報のWebサイトを運営している会社は、Googleアナリティクスのユーザーリストでアドの配信をした結果、CTRが2.7倍になった」と語った。
山浦氏はこれらの事例を成功に導いた要因に、Googleアナリティクス360そのものの有能性の他、同社がサポートするクライアント企業の組織間の調整も一因であると見ている。「仕組みをつくるだけでなく、運用における人的、組織的な連携を促進させる工夫も必要」と同社コンサルティングの強みを語った。
さらに今後について「カスタマーデータの拡張など、Googleアナリティクスでカバーできるデータ範囲は広がっていく。いろいろなデータをGoogleアナリティクスの行動データに紐づけてほしい。そして最後はチャネルの最適化が必要になるが、その時に重要なのがアトリビューション分析だ。すでにAIの導入も進んでおり、注目されている」と述べた。
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