広がる4Kの無料視聴 8KはNHKが世界初の放送に
12月1日からいよいよBSと110度CSで4K/8K放送が始まる。民放BS4局では共同の開幕特番やリレー特番を放送するほか、NHKは世界初となる南極からの4K生中継を行って、スタートを盛り上げる。また、メーカー各社も対応機器を発表するなど開局の準備が整ってきた。
すでに数年前から4K/8K対応テレビやビデオ機器は販売されており、ネットでも4K動画の配信は増えつつある。放送でも、2015年3月から124/128度CSでスカパー!プレミアムサービスが4K放送を開始している。ただ、広く普及しているBS/110度CS放送で視聴可能となるのが、大きな違いだ。より多くのチャンネルで無料での視聴が可能となることから、4Kのより一層の普及が見込まれる。また、NHKの1チャンネルのみではあるが、世界初の8K放送が実現する。
4K/8Kの一番の特徴はやはり、現在のBS/110度CS放送に比べてより高精細の(=きれいな)画質となること。現在、放送されているハイビジョン(HD)が1920×1080=約200万画素(1920=約2000のため2K)に対し、4Kは3840×2160=約800万画素、8Kは7680×4320=約3300万画素とそれぞれ2Kの4倍、16倍のきめ細かな画質となる。映像に、より臨場感が生まれるのに加え、8Kは3Dとも見紛う立体的な奥行きが生まれる。
また、2Kに比べ表現できる色域が広がった(色の数が増えた)ためにより鮮やかな映像となるのに加え、「HDR(ハイダイナミックレンジ)」と呼ばれる信号に対応することで、より明るさやコントラストを表現できるようになる。さらに、4Kは2Kと同じ5.1chサラウンドだが、8Kは22.2chのマルチチャンネルサラウンドに対応 …