電通イージス・ネットワーク 世界の広告費成長率を予測
電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は1月16日、世界59カ国・市場からデータを収集し、世界の広告費成長率予測を発表した。
世界の広告費成長率は、中央および東ヨーロッパを除く世界各地で成長がやや鈍化したことに伴い、2017年は2016年対比で低下する見込み。一方で、2018年は世界の広告市場の3分の1を占める北米をはじめ、アジアパシフィックやラテンアメリカが上向くことから、2017年を上回る3.6%の成長となる。総広告費は5895億ドルと予測。
成長の背景には、デジタル広告のさらなる拡大と、「2018年平昌冬季オリンピック・パラリンピック競技大会」「2018FIFAワールドカップ・ロシア大会」「米国の中間選挙」など大型イベントによる貢献がある。
国別で見ると、2018年の成長率の傾向は一様ではない。例えば米国、ドイツ、インドでは大きく伸びる一方、英国、ロシア、中国では減速が予測される。日本は、緩やかで安定的な経済成長に伴い、2018年には1.6%になる見通し。
広告費のデジタルシフトは、今後も継続する。世界のデジタル広告費の成長率は2017年の15.0%に引き続き、2018年も12.6%と二桁成長が続くと予測 …