
福井県鯖江市で開催された伝統工芸のイベント。
伝統工芸の後継者問題 これからの未来にどう残るか
先月、日本海側の伝統工芸の産地で行なわれたイベントにいくつか参加してきた。ひとつは、新潟県の燕三条地域で開催された「工場の祭典」、もうひとつは、福井県鯖江市で開かれた「RENEW×大日本市鯖江博覧会」。燕三条は、昔から知られた金属加工業の集積地。鯖江は、メガネや漆器で有名だ。どちらのイベントも、工場を一般の観光客が訪問し、職人の方と話すことができる貴重なイベントで、横浜や埼玉といった関東地方からも人が来ていた。
燕三条の「工場の祭典」は、今年は、100以上の工場や農場などが参加しており、レンタカーやレンタサイクルを使って、点在する工場を廻る。都会から参加する人にとって、自然と工場の両方を堪能できる面白い体験型イベントとなっている。昨年は参加者が3万5000人を超え、4年で3倍になった …
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