日本唯一の広報・IR・リスクの専門メディア

           

SNS広報

明日から使える!SNS動画撮影術

本田裕太郎(スリーダブリュー)

TikTokやYouTubeショートなど、若年層を中心に人気を博している「縦型動画」など、SNS投稿に適した動画の撮影術を解説。「何から始めればよいか分からない」といったSNS担当者に向けて、企画、撮影、編集のステップに分けて、明日から使えるノウハウを公開。

STEP1:企画

「何を伝えたいのか」投稿目的を明確に

実際に動画を撮影する前段階で1番多い間違いが「あれもこれもてんこ盛りパターン」です。商品やサービスの特徴をすべて盛り込みたい気持ちは十分理解できますが、SNS投稿で大切なのは「ひとつのメッセージに絞る」ということです。

「何を伝える投稿なのか」「訴求ポイントの目的を絞る」ことがとても重要です。そしてもうひとつの重要なポイントが、「ターゲットを細かく設定する」ということです。「年齢」「性別」「地域」「家族構成」「世帯年収」「仕事」など、投稿の目的に合わせてしっかりとターゲットを絞っていきましょう。



演出より先にラフ案を3つ出そう

目的とターゲットが決まったら、いよいよ内容の企画をスタートします。よく失敗としてあるのが、「先に絵づくり(演出)を優先してしまう」ということです。演出は必ず最後に。

まずは、企画のベースとなるアイデアを3案ほど出し、最も効果的なものを選んでいきます(例えば水を売りたい場合、A案:自然豊かな風景をベースにした企画。B案:水を必要としているターゲットが美味しそうに飲んでいるシーンをベースとした企画、など)。このようにまずはベースとなるラフ案を考えていくのがおすすめです。

STEP2:撮影

① 目的に応じて機材を選ぶ

企画が固まったらいよいよ撮影準備に入ります。よく聞くのが、「カメラはどうしたらいいの?」「編集するには高いパソコンが必要なの?」といった機材に関する質問です。2023年現在はスマートフォンもビデオカメラも単純な見た目の「画質」という意味では差がなくなりつつあります。

もちろん、「よりこだわった撮影をしたい」「音声をしっかり取りたい」「イメージシーンを重視したい」ということであれば、一眼レフや業務用カメラなどがおすすめですが、「まずは自分たちで撮影してみたい」ということであれば、スマートフォン1台で完結が可能です。あえて弱点を言うと、「音声機材が限られてしまう」「バッテリーの持ちや熱問題」「光学ズームなどの限られた制限」という部分があります。

例えば、複数の人が登場する座談会やインタビューを動画に収める場合、音声が聞き取りにくくなったり、5時間のセミナーをスマートフォンだけで撮影するとなると、バッテリーや熱の問題が発生したりします。ちなみに、スマートフォンにつなげる専用のピンマイクなども販売されていますので、ネットショッピング等で「スマホ ピンマイク」などと検索して探してみるのもよいでしょう。「何を撮影するか」で機材を決めることが重要です。

ちなみに私が特に重要だと思う機材は「三脚」です。三脚は1000円くらいのものから50万円くらいのものまで幅広く存在します。「三脚」は撮影したもののクオリティーを大きく左右しますので、しっかりとしたものを使ってください。スマートフォン用のおすすめの三脚はVelbon(ベルボン)の「スマホ三脚 M43+スマートフォンホルダー」、一眼レフなどのカメラ用であればLibecの「650...

あと59%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

SNS広報 の記事一覧

自社らしさをインプットしてから指示 ひとり広報のアドバイザーに
SNSに求められる「社会性・人間性」 リスクを考慮し、依存しない姿勢を保つ
自身では思いつかない語彙でツイートを支援 AIが広報のコミュニケーションを加速させる
明日から使える!SNS動画撮影術(この記事です)
興味を惹き観続けたくなる、拡散される 再現性ある『バズ』を生み出す3つの仕掛け
大学生4人に聞いた目に留まる企業アカウントの共通点
3年でフォロワー数は9倍以上に わかさ生活に学ぶSNS投稿術
企業とステークホルダーをつなぐ存在に 個人アカウントで広報活動をする理由
三菱UFJ銀行、TikTokショートドラマで自治体の事業紹介 220万再生
「飲みながら聴きたい音楽」約2300件応募 SNSで焼酎が身近に
開店前、早朝の動画撮影が日課 地域スーパーの店員によるショート動画活用
目的に応じたInstagram投稿の切り口、水まわり豆知識からハイスピード映像まで
TikTokは認知、YouTubeは興味喚起 ファン育成の段階ごとに6つのSNSを使い分ける
企業イメージを守るには、パーパスに基づく「運用方針」を
海外で企業活用が進む SNSプラットフォーム6選
プラットフォーム側の仕様変更に備えSNS運用担当者ができることとは?
企業のSNSアカウントを任されたら、押さえておくべき10のこと
広報会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する