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広報イノベーション計画

拡大する広報のミッション 革新のための8つのポイント

ブルーカレント・ジャパン 早川 恵

広報の業務は日々複雑化し、計画どおりに仕事が進まないと悩む人も多い。新年度に向けて、広報活動のイノベーションに取り組むためのポイントについて外資系メーカー広報出身で現在はPRエージェンシーに所属する早川恵氏が解説する。

ブルーカレント・ジャパン
アカウントサービスグループ バイスプレジデント
早川 恵(はやかわ・めぐみ)氏

1996年プロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インク(当時)入社。マーケティング本部・広報渉外本部を経て、ブランド広報・インフルエンサーマーケティングを日本およびアジア市場で担当。2015年9月ブルーカレント・ジャパンに入社。

自社の外部評価を把握する

─広報を重視する姿勢は企業によって様々。その重要性が理解されずに苦労する担当者も少なくないようです。 前提として「企業が社会とつながること」が重要という点は、広く知られていると思います。

なかでも ポイント(1)▶ 広報という部署は、企業が社会やステークホルダーとつながるための窓であるべき◀ だと思います。

ただ、広報の窓の向こうにいるのは誰か?と問われると、「メディア」というイメージが強いかもしれません。でも実はそれだけではありません。インフルエンサー、業界団体、企業の本拠地や工場を置く地域の自治体や住民など、企業の行く末を左右するようなステークホルダーが多数存在しているんです。

そう考えると、広報の窓がいかに大きいか、どれだけ幅広いステークホルダーをカバーしているかが分かり、会社にとって広報は重要な部署であるという理解も進むと思います。「広報=メディア対応をする部署」という感覚では、広報はどこまでいっても「パブリシスト(パブリシティを仕込む人)」という見え方になってしまいます。

もうひとつ、重要なポイントがあります。

ポイント(2)▶ 広報の主な仕事はニュースリリースを出すことだと思われがちですが、実は情報を発信することと同じくらい、「外から情報を取り入れること」は大切な仕事◀ です。

「広報=窓」という発想を持てば …

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