従業員の約8割を男性が占める佐川急便で、女性が働きやすい職場を目指す環境づくりが進んでいる。まず同社が注力したのは、「男性の意識を変える」社内コミュニケーションだ。
女性向け社内報でロールモデルを提示
女性活用推進の取り組みについて認知を高めるため、
2013年7月から女性向け社内報の発行がスタート。
活躍する女性社員のインタビューや、
スキルアップを目指すコーナーなどが人気を呼んでいる。
ロールモデルを示す社内報
佐川急便といえば、青と白のツートンカラーの制服に身を包んだ「佐川男子」をイメージする人は多いだろう。実際に現場で働く従業員の8割近くを男性が占めている。同社ではもっと女性が働きやすく、活躍できる職場を目指そうと、2011年からグループ横断プロジェクト「わくわくウィメンズプロジェクト」を発足させた。
「女性の働きやすさを実現するため、持ち株会社であるSGホールディングスが主体となって活動を進めていきました。しかし、グループ内でも事業会社ごとに業種が違い、課題も違うため、まずは佐川急便内で専門的な部署や組織を設立。独自に活動を始めました」と人事部女性ワクワク推進課課長の三宮加代氏は振り返る …
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