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社内コミュニケーション 改革のプロセス

年1000点の新商品を生む アイリスオーヤマ、強さの秘密

アイリスオーヤマ

アイリスオーヤマが、業績を右肩上がりに伸ばしている。同社が年間1000点近くの新商品を生み出せるようになった背景には密な社内コミュニケーションを促す工夫がある。

パーテーションを撤去
打ち合わせしやすい環境に

個々人の机のパーテーションを撤去したほか、オフィス内の至る所に円卓を設置。気軽にミーティングができ、スタンディングにすることで会議時間も短時間化した。また、拠点間のコミュニケーション拡大のため、テレビ会議を導入している。

スタンディング円卓で活況戻る

生活家電やインテリア用品を中心に、幅広い商品を生産し問屋機能も兼ねるアイリスオーヤマは、グループの売上を過去10年で2倍以上の3000億円超に伸ばしている。特に、昨今の節電需要を受けたLED照明事業が好調だ。

「スピード経営」を掲げる同社の生産サイクルは、非常に速い。それを支えるのが、同社名物の「新商品開発会議」だ。メディアで時折取り上げられ、自社サイトでも紹介している。

会議では毎週月曜に社長をはじめ経営陣、各部署の関係者が宮城県内の中核工場に集まり、担当者が新商品企画を次々とプレゼン。その場で疑問や課題を解決し、商品化を決定していく。

「この会議は、私が入社した91年よりも前から行われていました。大事なのは、相手の表情を見ることです。遠方の担当者の同席が難しい場合は、テレビ会議システムで中継しています」と、人事部 統括マネージャーの倉茂基一氏は語る。

事実、ほぼ丸1日かけて行われるこの会議は同社で最も効率的な情報共有の場であり、毎回十数点の新商品が生まれているだけでなく、一体感を醸成する要因にもなっている。だが、これまでずっと好調だったわけではない。90年代後半、同じように毎週の会議を重ねても新商品がなかなか生まれず、成長率が低迷した時期があった。

当時は開発担当者の作業効率を考え、オフィスの席がパーテーションで仕切られており、PC画面に向かう時間も長かった。「いつの間にか、顔を見てやり取りする文化が薄れてしまっていました。そこで2000年ごろ、トップダウンで社内環境の改革が進められたんです。パーテーションを取り払い、またPCの前に座ったままにならないように、各自がPCのある席とない席の2つを有し、PCの使用は1回最大45分というルールを設けました」。

日ごろから柔軟にコミュニケーションを取れる環境がなければ …

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