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経営トップは今、何を語るべきか

『カンブリア宮殿』プロデューサーに聞く 密着取材の裏側

鈴木宏昭(カンブリア宮殿 チーフプロデューサー)

それぞれの時代を象徴する企業のトップを追い続けてきた『カンブリア宮殿』。2カ月以上にもわたる密着取材を経て制作される同番組は企業の姿を通じてどのようなメッセージを発信しているのだろうか。

時代を追いかけ挑戦する番組

『カンブリア宮殿』は、2006年の放送開始以来、まもなく放送450回を迎えます。以前は政治家やスポーツ選手を取材対象にすることもありましたが、最近は企業を取り上げるケースがほとんどです。逆に、これからは自治体や団体など企業以外のトップにオファーする機会を増やして、新しい分野を開拓したいと考えています。

先日放送した、北海道夕張市の鈴木直道市長は、僕がぜひ取材したいと思ってお呼びしたゲストの一人。人口減少や地方の再生といった、現代社会が抱える普遍的なテーマを掘り下げたいという思いがあったんです。

お話を聞くと、夕張市の未来を創造していこうという、鈴木市長の志の高さと夕張市を思う気持ちが伝わってきて、心に響くものがありました。今後も地方で様々な課題やビジネスに取り組む、団体や企業の姿をクローズアップしていきたいと考えています。

スタジオ収録後に追加取材も

番組は、約10分のスタジオトークと取材をもとにした30分のVTRで構成しています。

まず取り上げる企業・団体への取材・撮影を行い、VTRを編集した後、ゲストをお呼びしてスタジオでこのVTRを一緒に見ながらトークのシーンを収録します。その後、さらに「こういうエピソード、シーンを入れた方がいいのでは」といった改善点を話し合った上で、追加取材をして仕上げていきます。 取材開始から放送までは最低でも2カ月かかり、結構時間をかけて制作しています。

僕が魅力的だと感じる経営トップは、情熱的で、自らの言葉で考えを語ることができる人。自分の考えをしっかりと持ち、実現している方は、会社の内外に発信力が高いのではないかと思います。

これまで出演した経営者の方は皆さん、それぞれ印象的でしたが、中でも静岡県にある「はままつフラワーパーク」の理事長・塚本こなみさんは記憶に残っています。

男性の植木職人が多いという職場環境で ...

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