ジェイアール東日本企画(以下、jeki)は、経路検索サービス「乗換NAVITIME」などを提供するナビタイムジャパンと、位置情報マーケティングプラットフォーム「pinable」を提供するスイッチスマイルの2社と連携し、生活者体験型広告企画「Train Brain Stretch」を3月21〜27日に実施した。
当企画は、電車での移動の時間を楽しんでもらうことを目的に、車内の広告媒体である「まど上チャンネル」で“ひらめき系クイズ”を日替わりで出題し、答えは「乗換NAVITIME」アプリに掲載するというもの。
期間中、「乗換NAVITIME」アプリをダウンロードしている人が山手線に乗車すると、jekiが車両内に設置しているビーコン「Jビーコン」にアプリが反応し、プッシュ通知でクイズを知らせる仕組みを構築した。
jekiとスイッチスマイルは、以前から位置情報を活用した共同商品の開発を進めている。その中で当企画では、位置情報を活用したスマートフォンでの広告配信のトライアルに加え、交通広告におけるコンテンツの有効性の検証をサブテーマに据えた。近年はコロナ禍によってテレワークやリモート会議が浸透し、「移動」に対する価値、「移動者」の希少性が高まっているのではないかと考える。
そこで、電車移動のちょっとした時間を少しでも有意義だと感じてもらえるコンテンツを提供することで、交通広告を見る習慣づくりや、今後の商品開発における示唆を見つけることを目指した。
当企画の実施に伴って、電車内のコンテンツに関するウェブ調査を行ったところ、まど上チャンネルからキャンペーンを認知した人は約40%という結果を得たという。さらに、キャンペーンを認知した人の中で、アプリを新規でダウンロードして答えを見た人は約20%、すでにダウンロード済みのアプリで答えを見た人が約30%だった。また、キャンペーンを認知した人のうち、約60%が「興味がある」と答えたことから、電車内におけるコンテンツの有効性を確認できたと考えている。

まど上チャンネルで実施した、生活者体験型広告企画「Train Brain Stretch」。

出題するクイズのイメージ。