日本郵政および日本郵便は、日本郵政グループの変革を目指す組織「JP未来戦略ラボ」が提案する新サービスの第1弾として、Eコマースなどで販売される商品を購入前に実際に体験できるサービス「JPショールーム」の試行を2月28日から開始した。
「JPショールーム」では、郵便局のネットショップや楽天市場などで販売されている商品を郵便局の空きスペースで展示。気軽に体験してもらうため、人による販売促進は行わないが、郵便局に訪れた人は商品を実際に見て触れて体験できるほか、気になる商品があれば二次元コードから購入することもできる。
当施策は全国の郵便局ネットワークを生かし、生活者と、リアルでの顧客接点に課題を持つ企業の双方にメリットがある事業を立ち上げることで、郵便局の新たな価値を創造したいと企画した。
商品がどのような属性の人にどれほど見られ、手に取ってもらえているかといった情報は、AIカメラやセンサーなどで取得し、分析。来局者数の多い郵便局に設置しているため、多くの人に見てもらえているという。その一方で、商品を実際に手に取る人は、商品に目を向けた人の一部に留まっており、「もっと気軽に手に取っていただく工夫が必要」と、JP未来戦略ラボの小田直樹氏は語る。
展示を体験した人からは「別の用事で来た郵便局で、普段見られない面白い商品に出会えてよかった」などの声が聞かれている。