ここでは、一次審査員による応募企画全体の講評を紹介します。
講評
一次審査員
受賞された皆さま、おめでとうございます。エントリーされた全ての皆さま、おつかれさまでした。一次審査において多くの作品を拝見した感想です。もしも自分と似た着眼点を持つコンペティターがいるとしたら、いかにして企画に自分の思いを乗せ、その思いを実証するための根拠を提示し、選ばれるプランをつくりあげることができるか、それが大切であると実感し、私自身とても勉強になりました。ありがとうございました。
クライアントが企画に寄せる期待は大きいものがあると思います。だからこそ、その期待を超えるチャレンジを今後もお願いします。
「人に動いてもらえる」新たな価値が提供できているか"ロジック"と"アイデアの飛距離"そして「実現性」のある企画かどうか、今年も審査させていただきました。毎年思うのですが、着想は良いのに思いつきに留まっている応募作品はもったいないな、と。企画に対する情熱も大事ですね。
逆に今までみたことのある手口でも何周も経てたどり着いたと思われる企画は、人の欲求が起こる瞬間を捉え、感情を動かすような仕掛けや継続的な関係をつくる仕組みがシンプルに表現されていたと思います。受賞された皆さん、おめでとうございます!
この販促コンペのユニークな点は、実際の企業が抱えているリアルな課題を元にしたアイデアコンペであることです。なので、「このアイデアが本当に世の中に出たら、実際に効果があるのか(動くか)?」というリアリティを意識することも大事です。今回応募作品を見ていると、「目の付け所はいいけど、人を動かす作用が弱い」「実現はできそうだけど、より多くの人に効果はある?」という、あと一歩な応募作もありました。惜しい!
その一方、企画として魅力的だったものは、短い企画書の中で「なるほど!な発見」「シンプルなコンセプト」「効果も想像しやすい具体的なアウトプット」ができているものでした。なお、経験値の高い人のほうがいい企画を出せるわけではなく、普段から世の中の動きや現象に関心を持っていて、人を動かす心理に目を向けていれば、いいアイデアは生まれてきます。ぜひ、今後とも頑張ってください。
今年も楽しく審査させていただきました。たくさんのご応募ありがとうございます!他の審査員の方も言っていますが、審査をしていて印象に残る企画は、やはりアイデアが力強くてシンプルで、一言で説明できるもの。これに尽きると思います …