若年層を中心に個人向けパソコンの販売を強化する日本HP。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』とのタイアップでは、新たなファンを獲得するべく、限定PCの発売とともにソーシャル施策を強化。ポジティブなリアクションをしてくれるファン層の拡大を目指す。
個人向けノートPC「Star WarsSpecial Edition Notebook」。ダークサイドデザインで、ファン垂涎のコンテンツを収録。通知音をライトセーバーの音などにも変えられる。
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映画とのタイアップは必然 ミレニアルズ世代を振り向かせる
2015年8月に分社化した日本HPは、パソコンやプリンタに事業を特化し「Keep Reinventing(革新の先へ)」を掲げ、新たなスタートを切った。このメッセージには、テクノロジーで未来の社会に貢献していく姿勢が込められている。今回の『スター・ウォーズ』とのタイアップは、「Keep Reinventing」の浸透と個人向けPCの拡販が目的。米HP本社が主導し20カ国以上で展開する。ターゲットは、ミレニアルズ世代(15~34歳)と呼ばれる層だ。
「『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は、各所にテクノロジーが登場する物語であり、旧作ファンだけでなく新しい世代や女性を取り込もうとしている。HPとは親和性が高く、ターゲットも合致した。このタイアップは必然だった」と日本HPのパーソナルシステムズ・マーケティング部長 甲斐博一氏は話す。日本市場ではミレニアル世代を中心ターゲットにすえ、新しい形でのアプローチを強化する。
米HP本社がまず取り組んだのは、個人向けノートPC「Star Wars Special Edition Notebook」の開発だ。こだわりの商品でPCの「Reinventing」に挑んだ。デザインは物語に出てくる「ダークサイド」に振り切っているのが特徴。ダース・ベイダーなど銀河を恐怖に陥れるキャラクターをあしらい、キーボードは怪しげに赤く光る。映画撮影に使われたストーリーボードなど1000点を超えるコンテンツを収録したほか、映画に出てくるオーラベッシュ・フォントと呼ばれる文字も使える。ファンには、通知音がR2-D2の声やライトセーバーの音に代えられるところも人気を呼んだ。緩衝材に至るまでスター・ウォーズ仕様とし …