南海電鉄は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の封切りに合わせ、特急ラピート「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」号(難波~関西空港間)を11月21日より運行している。それに伴い、海外観光客からの問い合わせや反響も寄せられている。
おなじみの濃紺から、宇宙を表す黒色に一新した特急ラピート「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」号。先頭形状は、どことなくダース・ベイダーを思わせる。作品に登場するキャラクターを各車両に配した。
黒を基調にした車両に一新 銀河系特急に
南海電鉄は、大阪・難波と和歌山、関西国際空港(関空)、高野山などをつなぐ鉄道会社だ。1994年の関空の開港と同時に、空港特急「ラピート」を走行させており、大阪のターミナル・難波駅から関西の空の玄関口へと乗客を運ぶ役割を担っている。
「関空を通じて世界へとつながるラピートのイメージが、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の世界観にある『旅立ち』や『冒険』と共通していることから、思い切ってタイアップを進めることにしました」と話すのは、同社 運輸部営業課主任の山本千絵氏。
特急ラピートの車両(50000系)のデザインは、鉄道ファンにも人気が高く、独特の先頭形状が特徴。SFコンテンツとのタイアップにもぴったりの形状だった。
同社によれば「“レトロフューチャー”をコンセプトに、力強さと速さを融合させた先頭形状と人間味ある曲線、航空機のイメージから生まれた楕円窓がデザインのポイント」(運輸部営業課)で、これまでに、さまざまなタイアップ企画やイベントを繰り返し行ってきた実績がある。「今回の特別仕様列車『スター・ウォーズ /フォースの覚醒』号は、50000系1編成(6両編成)を使用し、従来のラピートブルーと呼ばれる濃紺の塗装を、黒を基調とした『スターフィールド』でラッピングし、映画の世界観を表現しました」。
車体には最新作のヒロインのレイをはじめ、C-3PO、チューバッカなど、映画に登場する新旧の人気キャラクターが描かれており、各車両のデッキにも外観と同様の装飾がされている。
また6号車デッキには人気の「R2-D2」のフィギュアを登場させるなど、ファンを喜ばせる仕掛けを施した。
「『スター・ウォーズ』といえば、当時20代半ばで熱狂を体験した世代が、今は50代後半と往年からのファンも多い。エリアで見ても ...