国際広告賞の受賞作から見る 2020年のクリエイティブ(2)
新型コロナウイルスの影響によって、世界中さまざまな広告賞が延期・中止またはオンライン開催となった。このような状況下で、評価された作品からは未曽有の年となった2020年を反映するかのように、新しい潮流が見えてくる。
移動の自由が制限され、国際的なアワードも自粛傾向にあるなか、海外のクリエイティブの潮流がわかりづらい状況が生まれています。しかしパンデミックによって世界が大きく揺れ動く今、ブランドがどのように振る舞い、そして何を発信すべきか、試行錯誤をしている方も多いと思います。人々の不安や不信が高まるなかで、ブランドのコミュニケーション活動の在り方自体が大きな転換期を迎えている今だからこそ、世界の潮流から得られるヒントも多いはず。世界のトップクリエイターに、その見識とインサイトを見抜く力をもって、いまブランドがどう振る舞うべきか、世界の潮流からその考えを聞きます。
新型コロナウイルスの影響によって、世界中さまざまな広告賞が延期・中止またはオンライン開催となった。このような状況下で、評価された作品からは未曽有の年となった2020年を反映するかのように、新しい潮流が見えてくる。
ニューノーマルの時代。それは、“誰かが犠牲になっても一人勝ちできればよい”という競争時代の価値観は完全な終焉を迎え、共生や共創社会の創造に積極的に取り組むブランドや企業だけが生き残ることができる時代の始まりでもある。そんな時代の予兆は、パンデミックの前から見えていた?Wunderman Thompsonが5月に発表した「Future 100 2.0」から価値観の変化、その方向性を予見する。
Netflix、Amazonプライム・ビデオなどOTTの時代。従来の押しつけられる広告が無視されてしまういまだからこそ、ブランデッドエンターテイメントが求められるのか、これからの広告の形について、鈴木智也氏が解説する。
外出制限やイベントの中止など、誰もが想像できなかったことが起きている今、企業やブランドの在り方も大きく変わっている。ブランドはどのような振る舞いをすべきなのか。2019年カンヌライオンズのクリエイティブストラテジー部門の審査員も務めた清水武穂氏が解説する。
世界中でパンデミックが起こる中、オーストラリアの企業では、どのような動きが見られるのか。オーストラリア事情に精通する作野善教氏が日本企業と比較しながら、市場状況を踏まえて解説する。
新型コロナウイルスによって様々な社会問題が起きる中で、企業やブランドはどのように立ち向かうべきなのか。数々の国際的な広告賞の審査員を経験し、Connectionの代表を務めるティモ大槻氏の考えを聞く。
コロナによって社会の「分断」をどう解決するかという潮流が生まれていると川村真司氏は言う。その「分断」された世界で、いま企業がすべきことは何か。